《インタビュー》施工の現場から:第1回【エナジービジョン】太陽電池モジュールの焼損

太陽光発電システムは、必要な部材がモジュールで入手できることもあり、「とりあえず繋げば」発電はする。他の発電システムと比べた時のその圧倒的な導入障壁の低さが再生可能エネルギーの急速な普及を後押しする追い風となる一方、ずさんな施工会社の参入を容易にし、早くもその問題点が露呈し始めている。

一番大切なのは20年以上しっかり発電し続けること。長期間の発電を担保するために欠かせないのが、「O&M(オペレーション&メンテナンス)」だ。

エナジービジョンは、O&M専門会社として設立して、まだ1年程度と歴史は浅いが、全国の優良な太陽光発電施工店との協力関係を構築し、ローコストで信頼性の高いO&M「新エネルギーサポーター」サービスを提供している。

実際の対応例から適切な運転管理・保守点検のあり方、サービス導入時に留意すべき点について、今回から複数回にわたりみていく。

 

[画像・上:エナジービジョン代表取締役 奥山恭之 氏]

「太陽電池モジュールは可動部分がないから故障しない」と信じている方も少なくないが、太陽電池モジュールの焼損は珍しくない。写真は、設置からたったの1年程度でモジュール端子箱の焼損が発見されたケース。発電量を遠隔監視するシステムでは、この焼損モジュールの存在を検知できていなかった。焼損を確実に発見するためには1枚単位の発電量まで把握可能な遠隔監視システムを導入するか、モジュールごとの電気的点検を実施する必要がある。

モジュール端子箱の焼損事例

モジュール端子箱の焼損事例

発電量を総量でしか見ていない場合、もし合計数千枚のうちの1枚が壊れていても、発電量の減少は微々たるもの。天候状態や影によるものなどと片付けられかねない。当社が実施した点検では、そのほとんどが設置して1年以内の発電所でも、86件中11件(2014年6月~2015年4月)、12.8%で発火事故が見られた。
「新エネルギーサポーター」ではモジュールごとの点検を推奨。例えば4,000枚のモジュールのうち、発電量が低下した2枚を速やかに発見し、2人で2日間の点検を完了している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る