《スペシャルインタビュー》【ドイツ・エネルコン社】大型風力発電を自己消費。鋳造工場のエネルギー2割自給

[画像・上:エネルコン社の鋳造工場とその横に建つ風車E-101。風車は工場にケーブルで直結。発電量の7~8割が工場で直接消費されている ©Enercon GmbH]

本誌25号(2015/5/4)では、ドイツで広がる産業を対象とした自己消費向けの太陽光発電ビジネスについて報告した。ドイツで最も発電コストが安い再エネ電力である陸上風力についても、産業での自己消費が始まりつつある。

陸上風力は、ドイツの総電力消費量9.4%を占める。その発電コストは年々下降しており、2014年時点で1kWhあたり5.2~9ユーロセントとなっている。ブルームバーグニューエナジーファイナンス(BNEF)の分析によると、2015年にドイツでは石炭・褐炭を含むあらゆる発電方法の中で、陸上風力が最も安い電源となったという。ちなみに、ドイツの産業用電力の平均価格は1kWhあたり約15ユーロセント(税込み)である。(出所:Statista)

こういった背景の下、大型風車の設置や運転に適した場所では、電力消費量の大きな工場施設での風力の自己消費が、経済的にも興味深い選択肢になってきている。その一例が、北ドイツの大手風車メーカー・エネルコン社の、ゲオルグスハイル村にある鋳造工場だ。ハブなどの風車部材を鋳造する同工場では、2014年中旬から風力を直接利用しており、良好な経験を得ている。エネルコン社広報のフェリックス・レーヴァルトさんに話を聞いた。

Q:ゲオルグスハイル村にある御社の鋳造工場に設置された自己消費用の風力設備とはどういったものですか?
設置したのは弊社が量産するE-101という風車1基です。出力は3MW、風受け面の直径は101m、タワーの高さは99mあります。この風車は鋳造工場の建屋から100m離れた隣の敷地に建っています。風車からのケーブルは工場内の配電網にダイレクトに接続されており、電力会社のメーターの手前の部分で工場に電力を注入しています。これにより自社の風力が、外からの電力を押し出す形になります。

《続きは紙面にて》

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る