《リポート》天然ガス高度利用研究会セミナー「天然炭素資源を利用する革新的プロセスの創出」より:「Power to Gas」から見るCO2削減・地方創生・産業振興

[画像・上:セミナー会場。冒頭挨拶に立つ天然ガス高度利用研究会会長である工学院大学・市川勝氏]

天然ガス高度利用研究会(会長:工学院大学・市川勝氏)の第一回となるセミナー「天然炭素資源を利用する革新的プロセスの創出」が11月11日、都内で行われた。
将来の化学産業基盤技術を見据えた、天然炭素資源を活用する革新的プロセス開発の現状と将来展望について、第一線の研究者が議論した。

その中から今回、水素エネルギー協会会長・東京農工大学名誉教授である亀山秀雄氏による基調講演「水素社会に向けた水素エネルギー技術とビジネス展望」をレポートする。

基調講演を行った、水素エネルギー協会会長・東京農工大学名誉教授の亀山秀雄氏

基調講演を行った、水素エネルギー協会会長・東京農工大学名誉教授の亀山秀雄氏

同セミナーでは、今後の水素社会において予想されるメタン(CH4)やエタン(C2H6)などの炭化水素系物質を主成分とする天然ガスの果たす役割についての各方面からの議論が展開された。

その場で亀山氏が指摘するのは、「水素キャリアとしてのメタン」という視点で、ドイツでの「Power to Gas」(以下PtG)の事例が示された。PtGとは、北海に面するドイツ北部で、風力などで発電されたエネルギー(Power)を南部の需要地に送る際に、約3,000kmの送電線を補うために水素(Gas)に変換して送付する方法を指す。

送付は天然ガスのパイプラインで行われる。天然ガスと水素ではカロリー価の違いから、燃料としての使用の段階で同じ割合で併用するのは難しい。そこでPtGでも製造した水素の一部をメタンに作り直して送管しているという。割合にしてパイプライン中の80%がLNGで、水素は20%まで濃度を上げてもよいことになっている。

《続きは本紙で》

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