《レポート》【バイオマスWG】「箱根山系の列状間伐」を視察。バイオマス保全の重要性を実感

市民キャビネット農都地域部会バイオマス発電事業化促進WGは9月14日、箱根山系で行われている列状間伐の施業地を見学するフィールドワークを行い、会員など20名が参加した。

列状間伐が行われているのは、箱根湯本から大観山まで通じる箱根ターンパイクの南斜面一帯約900ha。樹齢60年ほどの桧、杉の人工林を数メートル間隔の列状に伐採し、ワイヤーロープを使った架線による懸架方式で木材の搬出を行っている。まず基幹となる本道を通し、そこから横へ列状に間伐していく。

事業主のBioフォレステーションの近藤亮介社長の案内で、列状間伐を行っている施業地を見学。仕分けを行う土場への架線集材の方法、作業道の入れ方、チェーン方式の新しい搬出法(実用化試験中のKシステム)などの説明があった。搬出後は、チップに加工して、バイオマス発電所へ納入しているという。参加者からは、搬出見込量や事業採算性、どうしたら林業を再興できるかなど質問が続いた。

土場で説明する近藤社長。後方では伐採した木材の処理作業中だ

土場で説明する近藤社長。後方では伐採した木材の処理作業中だ

高齢の人工林では、手入れを怠った木に値打ちはなく、全伐して造林するしか方法がない。神奈川県は、水源環境税から伐採と搬出に補助金を出しており、そのため枝葉まで含めた全木搬出が可能になっている。
近藤社長に林業へ進出するきっかけを聞くと、「本業の燃料供給事業で木材を仕入れる際、伐採・搬出を自分でやって見ないと買値が分らなかったため」と話してくれた。箱根での事業開始は、神奈川県の補助制度ができた4年前から。「大規模伐採、大規模発電を進めているように思われているが、これからは分散型コージェネレーションの時代。各地域の林業の形態にマッチしたバイオマス発電が必要」との考えだ。

バイオマスWGは、10月13日に、近藤社長ほかの講師を招いて、「バイオマス発電燃料の伐採と搬出」勉強会を開催する。参加申込は、左記ホームページから。
http://blog.canpan.info/bioenergy

 

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