《連載:世界の自然エネルギーの現状⑮》中国の自然エネルギー ~躍進する風力と太陽光

世界第二位の経済大国であり、最も大量の温室効果ガスを排出する中国(中華人民共和国)ですが、いまや中国は世界で最も自然エネルギーの導入を推進している国となっています。中国では、2000年以降、急速な経済成長に伴い、電力などのエネルギー需要が増加し、石炭などの火力発電所の建設が進みました。大規模なダム建設を伴う水力発電所の建設も進められ、年間導入量も2200万kWに達して、いまや2億8000万kW(2014年末)に達する設備容量は圧倒的な世界第一です。このような中国の自然エネルギーの最近の躍進について、取り上げてみたいと思います。

水力発電以外の自然エネルギーによる発電への本格的な取り組みは約10年前の2005年に始まりました。2005年に策定された中国の自然エネルギー法によりFIT制度が導入され、自然エネルギーの主力である水力発電に加えて、風力発電の本格的な導入が始まりました。2010年にはアメリカを抜いて世界第一位の風力発電の設備容量となり、2014年にはすでに1億kWの大台に達しています(図参照)。風力発電については、第12次五か年計画において2015年までの導入目標である1億kWをすでに超えて、2020年までには2億kWの導入を目指しています。さらに、風力発電の業界団体では2030年に4億kW、2050年までには10億kWを目指すとしており、これは中国全体の電力需要の約17%を賄う規模に相当します。

(松原弘直)

《続きは紙面にて》

[画像:中国の風力発電および太陽光発電の導入量(出所:GWEC等のデータから作成)]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る