《連載:世界の自然エネルギーの現状㉑》スペインの自然エネルギー ~風力発電と電力システムの統合

欧州の中でもスペインは電力分野での自然エネルギーの導入が進んでおり、すでに2014年の年間電力消費に占める自然エネルギーの割合は42.8%に達しています。この中でも最も割合が高いのが、風力発電で約半分の20.4%になっており、水力発電の15.4%が続きます。それ以外に太陽光発電および太陽熱発電(CSP)を合わせて約7%に達していますが、そのうち太陽熱発電が約4割を占めることが特徴です。

2014年末までに導入済みの発電設備容量は、風力発電が2,300万kWに達し、水力発電や太陽光発電と合わせると、4,700万kWとスペイン全体の発電設備容量の約半分に達しています。その結果、変動する自然エネルギーの発電が年間の全発電量の27%を超えていますが、スペイン全土にまたがる送電会社(REE)*1によりしっかりと電気の需給バランスをとっています。REE社は、スペインで唯一の送電会社(TSO)で、スペイン全土の送電網を管理し、電力需給のバランスをコントロールしています。その電力系統の規模は日本全体の約25%相当で東京電力に匹敵し、対象地域の需要電力量で年間2,435億kWh、発電設備容量1億kW、最大電力需要で約4,000万kWとなっています(2014年実績)。

(松原弘直)

《続きは紙面にて》

*1:REE(Red Eléctrica de Espana) http://www.ree.es/en

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