【イベントレポート】PVJapan2017/第12回再生可能エネルギー世界展示会② XSOL/ソーラーフロンティア/ラプラス・システム/三菱電機/エレックス極東

より続く】

XSOL

低圧システム20年保証をはじめ、新製品、新サービスが盛沢山だったエクソルのブース

太陽光発電システム総合企業のエクソル。PVJapan直前に、陸屋根専用架台「X-3」や、システム20年保証など、新発表が連続したこともあり、ブースは新製品、新サービスのオンパレード。今後発売予定の商品なども紹介されていた。

中でも、屋根材一体型モジュールの問題点を回避しつつ、一体型と同様の美しさを実現した「シームレスブラックシステム」は、参考出品だが、狙いどころとして興味深いもの。

モジュール自体、バスバーまでも黒色という徹底した仕上がり。また、フレームレスの両面ガラスで、スレート葺きのように配置できる。もちろん、いざとなれば取り外しも可能なので、メンテナンスにも困らない。

この他にも、昨年から話題の増設工法X-Largeシリーズや、好評の改正FIT法おまかせプランなどに加え、先日発表されたばかりの20年保証に関連する単結晶モジュールや、ソーラーエッジ製品も展示。バラエティ豊かな展示だが、狙いは長期安定稼働と収益性を約束するソリューションだ。

 

ソーラーフロンティア

ブース前面でSmaCISのデモを行ったソーラーフロンティア

薄膜系に属するCIS太陽電池ではトップメーカーとなるソーラーフロンティア。CIS太陽電池は、高温や影の影響が少ないなど、実発電量の高さが魅力とされてきたが、最近ではモジュールの出力向上も目立ってきたところだ。

今回の展示会での目玉は、住宅向けの屋根置きにおける新提案、SmaCIS。屋根形状に合わせた柔軟な配置で設置面積が増やせるのみならず、施工時間も短く、さらに外見も美しいというもの。寄棟の場合、屋根の一面一面が台形や三角形となる。SmaCISでは、固定方法を見直し、小形のSmaCISモジュールを軒先近くから配置。設置面積を拡大した。また、三角の化粧版を配置して、斜めの稜線に沿わせるとともに、仕上がり高さも40%削減したことで、屋根との親和性が向上する。黒基調の色彩と併せ、外観の印象が大幅に向上する。

ブース手前では、実際の屋根を模したデモンストレーションも実施。取り付け、取り外しを行うことで、施工時間短縮についてもアピールを行っていた。

 

ラプラス・システム

L・eyeのパッケージ構成内容が掲示され、収納盤とともに展示されていた

改正FIT法で太陽光発電設備のO&Mが義務化され、遠隔監視システムに改めて注目が集まる中、長年の実績のあるラプラス・システムは、太陽光遠隔監視システム&サービス「L・eye(エル・アイ)」の新ラインナップをブースで紹介した。

L・eyeは遠隔監視に必要な機器や通信回線、表示用ASPサービスなどを、容量別にパッケージ化した商品だ。過去の約2万2,000件の導入実績を元に、容量別の機器構成の傾向を分析し標準化。それらをパッケージにして提供することで生産コストを削減し、低価格を実現したという。

まずは低圧で商品化を行ったが、今回、高圧・特高用のパッケージを追加。容量別の詳細は高圧が50~250kW未満、250~500kW未満、500~1MW未満、1~2MW未満。特高が2~10MW未満、10MW以上。受変電計測やストリング計測などと合わせてパッケージ化され、全部で17種類のラインナップとなっている。

さまざまなメーカー・型式のPCSに対応できることが特長で、個別の機器手配も不要。導入の手間を省くことが期待できる。

 

三菱電機

世界初というEV向けの太陽光発電連携型PCS。V2Hと太陽光発電の融合を実現する

総合電機メーカーの三菱電機は、住宅向け太陽光を対象に、2019年問題や売電価格低下を踏まえた自家消費シフトに焦点をあてた展示を展開した。

自家消費となれば、重要なポイントはHEMSとの連携と蓄電機能。新設はもちろん、設置から10年経過を前提としたPCSのリプレースも含め、様々なソリューションを紹介。

特に興味深かったのは、スマートV2Hと銘打ったEV用PCS。家庭用蓄電池導入の代わりにV2Hシステムを活用し、太陽光発電の自家消費に利用する仕組みだ。系統とのやりとりも同PCSが担う。

家庭用蓄電池利用では、停電時出力は2kW程度が一般的。V2Hならば一般的な家庭用蓄電池を遥かに上回る容量を活かして、家庭内に6kWの電力供給が可能という。

三菱電機によれば、PVとEV、さらに系統の電力を同時に使用可能な製品は世界初とのこと。

PCS本体にEVへのコネクタが付属しているが、接続していない時には、本体に収納し、カバーはロックされるなど、自動車としてのEV利用にも配慮している。

 

エレックス極東

巨大なヒートシンクが強烈な印象を与えるストリングオプティマイザ。エレックス極東の展示ブースだ

昨年に引き続き、GAYK社のくい打ち機などを実機展示したエレックス極東。発電所建設に焦点を当てた展示ブースは全般に少ないため、アピール力は抜群だ。

しかし、さらにインパクトがあったのが、ストリングオプティマイザの実機展示。MPPT機能をPCSから分離して、ストリング側に分散配置するアイディアは今回のトレンドだ。

MPPT付きDC/DCコンバータをストリング毎に取り付け、影の影響や、経年劣化などによるストリング間の最大出力点の違いを吸収し、損失を最小化する。考え方は分かったつもりでも、巨大なヒートシンクを纏った筐体を目の当たりにすると、一言でストリングと呼んでいる対象が、どれほど大きな電力を生み出しているのかと考えると、感慨深いものがある。

同社によれば、10年ほども経過すれば、ストリング間の最大出力点のずれによる損失は、数%に及ぶらしい。オプティマイザの外観を手掛かりに、その損失の大きさが実感できる、そんな展示だった。

 

 

に続く】

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