【古河日光発電】老朽化が進んだ「上の代発電所」を更新

古河電工グループの古河日光発電(栃木県日光市)は10月13日、約80年前に稼働した「上の代発電所」の設備を更新し、発電機の試運転を開始したと発表した。出力は3,900kW、年間発電電力量は一般家庭約1万1,600世帯分の消費量に相当する4万2,000MWhを見込んでいる。発電した電力は古河電工グループへ供給するほか、余剰電力は11月1日から売電を始める。

1906年創業の古河日光発電は、足尾銅山の発展と日光電気精銅所の建設に伴い、日光市内に水力発電所を建設したのが始まりだ。現在は、日光市内にある馬道発電所(7,700kW)、背戸山発電所(790kW)、細尾発電所(1万5,700kW)、上の代発電所(5,920kW)の4ヶ所の水力発電所で、計7基の水力発電機を保有している。いずれの発電所も中禅寺湖を水源にして河川を流れる水をそのまま取り込む「流れ込み式」を採用している。

このうち、最も下流に位置する上の代発電所は、第二次世界大戦開戦より前である1935年に運転を開始した。稼働から80年近くが経過し、水車や発電装置などが老朽化していたために、発電機を含む主要な設備を更新して出力を引き上げることにした。設備の更新により、従来は最大5,800kWだった発電能力が5,920kWに高まった。

また、今回の更新に伴い古河電工日光事業所への電力供給のほか、上の代発電所を古河系送電系統から分離し、単独で東京電力の送電系統へ接続することで、電力供給を開始した。今回の更新により、4カ所を合計した発電能力は最大で3万110kWに達する。続いて1953年から稼働してきた背戸山発電所の設備も更新する。設備更新後の運転開始は2017年1月を予定している。

[画像・上:リパワリングが実施された上の代発電所]

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