【展示会レポート】関西スマートエネルギーWeek2017/ 関西住宅・都市イノベーション総合展(上)

リード エグジビション ジャパン主催の創エネ・蓄エネ・省エネ技術の総合展示会「[関西]スマートエネルギーWeek2017」と住宅・ビル・都市開発分野を網羅した総合展示会「[関西]住宅・都市イノベーション総合展2017」が9月20日(水)から22日(金)までの3日間、インテックス大阪で開催された。同時開催された高機能素材の総合展示会「[関西]高機能素材Week2017」と合わせ、総来場者数は3万2,079人。実際には、会期中複数日に亘って会場を訪れる人も多いため、会場の盛り上がりは数値で見る以上と言える。出展企業・団体も全体で800を超える大規模なイベントとなった。

[画像・上:大型ブースで賑わった会場内]

中国企業の存在感際立つスマートエネルギーWeek

スマートエネルギーWeekでは、やはり太陽電池展、太陽光発電システム施工展の2展示会が全体を牽引する。世界市場を席巻する大手メーカーを先頭に、数多くの中国メーカーの参加が目立った。大きなブースを構えない企業も、中国パビリオンを構成。特徴ある製品などを紹介していた。

パビリオンといえば、バイオマス発電展にはEUパビリオンが設営され、ヨーロッパから多数の企業が参加。また、規模は小さいながら、二次電池展には台湾パビリオン、水素・燃料電池展には福岡パビリオンも設営されるなど、小規模な出展者の検討が光る。

再エネ分野は、産業用・家庭用ともに、太陽光発電のFIT価格が低下しているため、新しい局面を迎えつつある。高効率・低コスト化をアピールしつつも、自家消費など「FIT後」を視野に入れた機器・サービスを提案する企業が増えてきた印象だ。

スマートなエネ消費という視点のアプローチ

ZEBの事例も紹介(写真はNTTファシリティーズのブース)

一方の住宅・都市イノベーション総合展。ZEH/ZEBといった流れはもちろん、スマートエネルギーWeekとは別の、エネルギー消費現場の側からのアプローチとしての自家消費トレンドが見て取れた。

ポイントとなるのはやはり蓄電池の活用。太陽光発電の有効利用というだけでなく、VPPの調整力としても提案されている形だ。据え置き型の蓄電池だけでなく、V2HによるEVの蓄電容量の活用といった提案も当然に紹介されていた。単純に、「電気代がオトク」というのはなく、消費者側から地球環境対策に貢献したいとの思いに応えるという視点が目立つ。

また、今後を予見させるのは、IoTやAIの活用によるソリューション。エネルギーの無駄をなくすため、各種センサーからの情報をもとに最適な制御を行うほか、さらに、人間の「快適さ」や健康といった点までを考慮したシステムが考えられている。

大盛況のうちに幕を閉じた今回の関西スマートエネルギーWeekそして関西住宅・都市イノベーション総合展。開催期間中に次回の出展申込が殺到するのもこのイベントの特徴。来年は9月26日から28日に開催予定だ。

 

≪出展ブースレビュー≫「[関西]スマートエネルギーWeek2017」

 

Wave Energy/ウェーブシステム】

更にコンパクトになったSOLAR SPECの実機展示で来場者の関心を集めるWave Energyのブース

太陽光発電システムの企画からEPC、O&Mまでトータルで提供するWave Energyとウェーブシステムのブース。来場者の関心を集めていたのは、やはり一体型太陽光発電システムSOLAR SPEC(1,000kW)のニューモデル実機の展示。従来品からの比較で幅が約800mm小さくなり、設置スペースは13%減少。内蔵する集電盤の配線を見直して作業性を向上させ、設置時の施工性を大幅に高めた。

また逆流防止ダイオードと開閉スイッチ式が標準装備で、安全設計が特長の接続箱SOLAR BOXも展示。春から紹介されていた1,500V対応製品もいよいよ近日リリース予定だ。

 

翔栄クリエイト

最近はバイオマスでも存在感を増している翔栄クリエイト

太陽光・バイオマス、それぞれ自社のストロングポイントを前面に押し出した翔栄クリエイトのブース。太陽光は「低FIT時代の太陽光戦略」と銘打ち、提供するワンストップサービスを紹介。同社によれば、特に今回のFIT法改正以降に求められる案件のデューデリジェンスについて、豊富な導入実績を強みとして生かせるという。

一方、バイオマスは、多様な燃料に対応可能なポテンシャルを持ちながら、プラント導入に対する初期投資の低さ、納期の早さをアピール。バイオマス先進国であるタイ国発電公社(EGAT)との協業で実現した、コストパフォーマンスの高さが強みだ。

 

【英弘精機】

日射計といえば英弘精機。高精度な製品の需要も高まっている

新型の精密全天日射計シリーズを出展した英弘精機。既に発表されている二次準器に続き、今回の展示会でファーストクラス、セカンドクラスのラインナップがお披露目された。太陽光発電所への設置は必須と言っていい日射計。FIT価格が下落した中、発電所の収益確保のためには、発電量の管理についてもより一層の精度が求められる。日射計に対する要求も、次第に精度の高いものへシフトしているようだ。特高では、ファーストクラスはもちろん、二次準器を設置する例も。

今後もO&Mが重視される太陽光発電には、信頼性の高い同社の機器がますます必要とされるに違いない。

 

(下)に続く

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