【東京都/トヨタ自動車/日野自動車】9.8kWの電力を供給。FCバスの外部給電実証実施

燃料電池バス(FCバス)の外部給電実証試験が7月25日公開された。FCバスの車両はトヨタ自動車(FCスタックや高圧水素タンク)と日野自動車(シャシー)が共同開発した。

江東区新砂にある東京都環境科学研究所の一般公開日に合わせて実施された。都はオリンピック・パラリンピックの行われる2020年までにFCバスの100台以上導入を目指しており、都バスには来年度からの導入を計画している。

燃料電池で発電した電気を自動車以外に供給する外部給電機能(V2H:Vehicle to Home)は、災害時などに緊急用電源としての用途も期待されている。特に車両容量の大きいバスは相対的に大きな規模の給電が可能だ。

このトヨタ/日野自動車製FCバスも、天井部に搭載された8本の高圧水素タンクの合計容量は480ℓを誇る。同じく天井部に設置される、燃料電池車トヨタMIRAIと共通のFCスタック2基で出力9.8kW、電力量約250kW/時の電気を発生する。

その供給能力を例えると、「地域の公民館で、照明、調理炊事器具、給湯などに対し7~9kWの給電をして、約5日間を想定」(開発担当者)しているとのこと。東日本大震災などの事例を基に、緊急用としては十分な供給量が確保されている。

なお、水素と酸素の反応によってFCバスから排出される水の量は1時間で約40ℓ。一見多いようにも感じるが、定常的に「家庭でエアコン使用時に室外機から出る水」(開発担当者)のように排出されるので蒸発量も多い。よって、当然停車して行われる外部給電時でも、水たまりはできるものの周囲が水びだしになることはないようだ。

[画像・上:FCバスの外部給電実証の様子。なお車内にもAC100V電源を備えている]

DC-ACコンバータは豊田自動織機製が使用された

DC-ACコンバータは豊田自動織機製が使用された

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