【東北電気安全保安協会】福島県南相馬市に「技術研修用太陽光発電所」完成

東北地区で家庭の漏電調査、工場やビルの電気設備の保安管理業務、試験・技術業務などを行っている東北電気安全保安協会(本部:宮城県仙台市)は9月16日、福島県南相馬市原町区に出力583kWの技術研修用太陽光発電所「相馬野馬追の里 ほあんソーラー」を建設し、竣工式を開催した。すでに8月より研修をスタートしており、今後4年間で約1,000名の技術者育成を図る。

1万9,761㎡の建設地は、南相馬市より賃借している。太陽光パネルは、シャープ製の単結晶シリコン型とソーラーフロンティア製のCIS化合物型を採用した。年間発電量は、およそ200世帯分に相当する79万kWh。すでに7月10日より発電を開始している。発電した電力は、高圧配電線を通じて東北電力に売電する。

FITを利用する太陽光発電所は東北各地で多数運用を開始しており、同協会への保安業務の依頼が増加していた。このため、同協会は保安業務に携わる従業員の点検技術の向上と技術力の蓄積、さらなる高品質なサービスを提供していく目的で同施設を建設した。自前の「技術研修用太陽光発電所」を運営するのは、全国の保安協会では初めの事例となる。

研修では、外観点検、年次点検(接地抵抗測定、停電・復電の手順など)、竣工検査(絶縁耐力試験、保護継電器試験、絶縁抵抗測定など)、保全・機能維持(モジュール交換、熱画像診断など)が学べる。施設には、発電量の計測や機器停止の監視を行う監視システムが導入されているほか、2タイプの太陽光パネルと2社のPCSを導入するなどして、技術研修の効果を高める工夫がほどこされている。また、同協会は従来、工業高校生徒のインターンシップを受入れてきたが、本施設を活用した学習によって、エネルギーに関するより広い視野を育むことができるという期待もある。

南相馬市は2012年10月、復興整備計画「南相馬市再生可能エネルギー推進ビジョン」を策定し、エネルギーの地産地消を目指し、再生可能エネルギー基地の整備を進めてきた。今回の技術研修用太陽光発電所の建設はその一翼を担う事業でもある。同協会は、「東日本大震災からの復旧・復興の一助になるものと期待している」と述べている。

[画像・上:左上の黒いパネルがシャープ製、右下のパネルがソーラーフロンティア製]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る