【東芝】自立型水素エネルギー供給システム「H2One」を初受注。ハウステンボス運営のホテルに来年設置へ

東芝は10月7日、テーマパークを運営するハウステンボス(長崎県佐世保市)から、水素エネルギー供給システム「H2One」を受注したことを発表した。ハウステンボスのホテルである「変なホテル」の第二期棟に2016年3月設置される予定だ。

[画像・上:ハウステンボス「変なホテル」に納入される東芝H2One外観(提供:東芝)]

再エネの電力で水の電気分解を行い水素を製造、貯蔵し、さらに燃料電池での発電を可能にするパッケージであるH2One。バッテリー蓄電も備えており、CO2フリーのエネルギーの製造・貯蔵を一括で自立して行う。今年4月には川崎市の公共施設、川崎マリエンで実証試験を開始した。受注としては今回のハウステンボスが初のケースとなる。

日照時間が長い夏季に太陽光発電で発電した電気の余剰電力を利用し、水素製造装置で水素を製造しタンクに貯蔵。冬季にその貯蔵した水素を利用して、燃料電池で発電する。水素のエネルギー長期貯蔵能力を活かし、再エネと併せて年間を通じてH2Oneからホテル1棟分の電力量を供給する。

水素の貯蔵方法として、気体としてタンクに貯蔵(コンテナ2個分の体積)する川崎での実証モデルと違い、ハウステンボスでは水素を高密度で貯蔵できる水素吸蔵合金を用いる予定だ。これにより貯蔵タンクのサイズを1/10以下に小型化し、敷地面積が限られる場所への設置も可能としている。

ハウステンボスに納入予定のH2Oneは水素の貯蔵方法として、水素吸蔵合金を採用。気体よりもコンパクトに貯蔵できるのが特長だ(提供:東芝)

ハウステンボスに納入予定のH2Oneは水素の貯蔵方法として、水素吸蔵合金を採用。気体よりもコンパクトに水素を貯蔵できるのが特長だ(提供:東芝)

H2Oneが設置されるハウステンボスの「変なホテル」は、人感センサー照明や壁面の輻射パネルなど省エネ設備の他、フロント等のホテル業務をロボットが行うなどの最先端技術も導入されているユニークなホテルだ。第一期棟が2015年7月17日に開業し、第二期棟が2016年3月にオープン予定。

またハウステンボスでは敷地内の内の分譲別荘地の共有施設において、太陽光と風力を用いた「ハイブリッド発電制御システム」の活用実験を九電工と共同でこの7月から開始している。電力会社の送電系統とつながっていない「オフグリッド」の状態で、再エネだけで安定的な電力供給を目指す国内初の実験だ。

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