【沖縄電力】南国島嶼の暴風に対応。多良間島で「可倒式」風車の運転開始

[画像・上:風車傾倒時の様子]

沖縄電力はこのほど、沖縄県多良間村の多良間島で、可倒式風力発電設備の営業運転を開始した。沖縄の離島では台風被害が多く、風力発電設備にとって強風対策は大きな課題となっている。宮古島の南西54kmの距離に位置する人口1,206人の多良間島は台風の常襲地域でもある。島には沖縄電力が管理する新多良間発電所が置かれ、島内で使用される電力は200~500Wのディーゼル発電機5基で賄ってきた。

同島に設置された可倒式風力発電設備は、ケーブルを操作して風車タワーを90度近く傾倒させることができるため、台風による強風に耐えるだけでなく強風被害を回避できる設計になっている。建設時に大型クレーンは不要で、メンテナンスも平地で可能。風車を支える支柱の高さは38m。ブレード(羽根)は2枚で直径30m。ブレードと発電機などの装置を収納するナセルはフランスのベルニエ製。

沖縄電力は2009年、波照間島に日本初となる可倒式風力発電設備2基を導入した。2011年に南大東島でも2基を稼働させ、台風被害や補修にかかる経費・期間の低減につながる有効性を確認した。続いて2014年6月に粟国島で1基を導入し、稼働させている。今回の可倒式の浮力発電設備導入は、沖縄電力として4地点目となる。なお、多良間島に導入するにあたっては、環境省の補助事業である2014年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島の低炭素地域づくり推進事業)を活用して建設した。

同社は「可倒式風力発電設備は沖縄の風土に適応した再生可能エネルギー」と位置づけ、強風対策のほか、離島の燃料費低減、設備運用の効率化も期待できるとし、今後も導入可能な離島への展開を進めていく考えだ。

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