【竹田市土地改良区/エネフォレスト】宮ヶ瀬小水力発電所(大分県竹田市)が完成。シンプルな構造の「クロスフロー水車」 採用

大分県竹田市土地改良区宮ヶ瀬工区が同市志土知で建設を進めてきた「宮ヶ瀬小水力発電所」(出力17kW)が完成し、8月8日に竣工式を行なった。同発電所は流れ込み方式で、水車は構造がシンプルで安価なクロスフロー水車を採用した。

発電した電力を九州電力に売電し、売電収入の一部を地元で古くから栽培している多年草の紫草(ムラサキ)の栽培や広報活動費、広報活動の人件費などに活用し、水路施設の維持管理にも補填する。農業用水路を利用した小水力発電の収益活用による地域活性化が目的だ。

竹田市宮ヶ瀬地区は近年、過疎化と高齢化が進んでおり、後継者不足から耕作を断念する農家が増えていた。また、地域の生産者は同地域で栽培している紫草の根を用いて布などを染色する「染色工房」を新設し、地域活性化活動に取り組んでいるが、運営する組合は資金面で苦境に立たされていた。

そんな状況のもと、同改良区宮ヶ瀬工区は、宮ヶ瀬工区組合員や紫草の里営農組合、再生可能エネルギーを利用する発電施設施工業者のエネフォレスト(大分県大分市)などと連携し、宮ヶ瀬工区の農業用水路を活用して小水力発電所を建設し、地域農業の再生に役立てる計画を立案した。

同工区の農業用水路は標高の高い場所を流れており、水路に約30m落差があることから、小水力発電に適した環境が整っていた。同地区の地域活性化を目的とする宮ヶ瀬小水力発電所の計画は、大分県の2014年度「新エネルギー導入加速化モデル事業」の地域モデル枠に採択。県から補助金を受け、本年3月に事業費約4000万円で設置工事に着手した。

施工を担ったエネフォレストは、エネルギー事業を通じた地域活性化を事業目的に掲げ、再生可能エネルギー利用を主とした発電システムの企画・計画から設計・施工、運用・メンテナンスまで行っている。同社が建設を担った小水力発電所は、安部重機建設小水力発電所(大分県由布市)や青鹿ダム発電所(宮崎県川南町)など、九州8カ所で稼働している。

[画像・上:8月8日に行われた竣工式]

竹田市では大分県土地改良事業団体連合会が事業主となり、農水省「低コスト発電施設の実証」の小水力発電事業が2009年~2012年まで行われたこともある(資料:農水省)

竹田市では大分県土地改良事業団体連合会が事業主となり、農水省「低コスト発電施設の実証」の小水力発電事業が2009年~2012年まで行われたこともある(資料:農水省)

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