【薩摩川内市】竹バイオマス産業都市協議会設立。豊富な竹を活かし産業振興

鹿児島県薩摩川内市は7月13日、市内に存在する竹の未利用部分の有効活用などを促す産学官連携組織「薩摩川内市竹バイオマス産業都市協議会」を設立した。放置竹林の防止や収集のみならず、竹資源を再生可能な有機性資源(バイオマス)として捉え直し、産学官で協力して未利用部分の有効利用を促し、産業振興や雇用創出につなげようというものだ。

協議会には、同市のほか、阿久根市、さつま町など行政、同市内外の企業や金融機関、鹿児島県森林組合連合会、九州大大学院や九州工業大学などの学識経験者が加わる。会長には中越パルプ工業川内工場長が就任し、事務局は薩摩川内市新エネルギー対策課に置かれる。オブザーバーとして経済産業省、鹿児島県、鹿児島県工業技術センター、鹿児島大学が加わる。同市内外から幅広い分野の企業・団体が参画しているのが特徴で、メンバーに金融機関やコンサルタントなどが加わっていることで事業化への総合的な支援体制も整っている。

事務局を担う同市企画政策部新エネルギー対策課の川畑哲生さんは、「同協議会は、エネルギーありきで設立した組織ではない。地域資源であり、地域課題でもある竹に着目し、竹炭や竹紙などの既存用途の拡大だけではなく、国も注力するセルロースナノファイバーやバイオプラスチックなどの高度技術や最新技術を活用促進や販路開拓まで検討する。また、竹の収集・処理のシステムそのものを一連の流れとして捉え、産業振興や雇用創出を目指すものであり、結果として分散型のエネルギーの可能性も探るもの」と説明する。竹セルロースナノファイバー(CNF)とは、竹を原料とする高機能素材の名称で、「鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強さ」(京都大学生存圏研究所)といわれるほど優れた補強用繊維として産業界で注目されている。バイオプラスチックとは、植物資源からつくられたプラスチックの名称だ。

同協議会は、事業化促進に向けて、「産業用高機能材料」「生活市場向け製品」「竹セルロースナノファイバー活用促進」「竹バイオマス・エネルギー」「竹の収集・処理地域システム」の5つの分科会をつくり、製品開発やシステムの構築を進めていく。

[画像:7月13日に開かれた設立会の模様]

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