【鹿島建設】着床式洋上風力発電用・基礎施工法を開発

鹿島建設はこのほど、同社が今夏開発した洋上風力発電設備の海上作業構台「Kプラットフォームコンボ」を用いた2形式の基礎施工法を開発した。着床式洋上風力発電施設で想定される「モノパイル形式」と「トリポッド形式」の2つの基礎形式について、Kプラットフォームコンボを用いた施工条件と施工手順、コスト、工期などを検証し、洋上風力発電設備用の基礎施工法として確立したという。

着床式洋上風力発電が先行する欧州で一般的に用いられているのが、モノパイル形式の基礎だ。1本の大口径杭を支持地盤に打ち込み、風車を支える形式で、やや堅牢な地盤に適用する。しかし、軟弱地盤や岩盤が混在する複雑な日本の海底地盤条件には必ずしも最適ではない。また、風車の大型化に伴って杭径や杭長が巨大化し、施工機械の制約から日本では対応が困難になっている。さらに、非常に大きな杭を正確に支持地盤に打設することも要求される。Kプラットフォームコンボを用いた検証では、長さ60m程度の杭を構台に乗せて搬送し、構台に設置したクレーンにより吊り込むことで、杭を継ぐことなく打設できることがわかったという。

もう一方の基礎形式であるトリポッド形式の基礎は、3本の杭で支持力を分散し、風車を支えるタイプ。軟弱な地盤から硬質な地盤まで適用範囲の広さが特徴で、3本の杭で風車を支えるためモノパイル形式よりも杭を細く、短くできる。大口径の長尺杭を打設できないことも想定される複雑な日本の地盤ではモノパイル形式より有利な基礎形式となる場合がある。Kプラットフォームコンボを用いて、トリポッド形式の基礎に必要なパーツの運搬・設置から風車の組立まで一連の工程を検証し、コストや施工性の評価データを取得した。

Kプラットフォームコンボは、洋上風力発電設備の基礎の施工のみならず、風車組立にも適用できるため、洋上風力事業の建設段階から最終的な撤去作業まで、トータルでサポートすることができる。同社は、Kプラットフォームコンボを用いた各種施工法の検討を進め、洋上風力発電設備のライフサイクルを総合的に支援する技術を整備、確立していく方針だ。

[画像・上:「Kプラットフォーム コンボ」による洋上風力用トリポッド基礎タイプの風車建設イメージ]

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