【FREA/三社電機ほか】世界最大級の容量を持つパワコン用評価・研究シミュレータシステム稼働へ

[画像・上:FREAに納入された、三社電機製「5MVA ACシミュレータ」(提供:三社電機)]

三社電機(大阪市東淀川区)は11月、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)福島再生可能エネルギー研究所(FREA:福島県郡山市)に同社製の「5MVA ACシミュレータ」や「3MW PVシミュレータ」など試験評価・研究用シミュレータシステム一式を納入したことを発表した。

FREAで推進されている「グローバル認証基盤整備事業(大型パワーコンディショナ)」に基づき、設備増強された。なお機器の発注は九電工・フジタ特定建設工事共同企業体が行っている。
三社電機はこれまで、「大容量系統連系パワーコンディショナ試験装置」として、大容量の太陽電池や、風力発電の模擬電源装置、ACシミュレータ、模擬負荷装置など、試験・評価システム一式を海外のエネルギー研究所にも納入している。

今回FREAに納入された「ACシミュレータ」とは、送電網に系統連系したときのパワコンの性能、動作を試験するために、停電、周波数変動等、系統電圧の状態を変化させる装置だ。「PVシミュレータ」は、太陽光電池、風力発電における様々な天候や異常時における出力の変動を再現する装置を指す。さらに、系統連系保護装置の単独運転を試験・評価するため、発電量とバランスのとれた負荷状態を作り出す「RLC模擬負荷装置」も納入されている。

同じく今回FREAに納入された、三社電機製「3MW PVシミュレータ」。その他、「3MVA RLC模擬負荷装置」や「計測システム」も納入(提供:三社電機)

同じく今回FREAに納入された、三社電機製「3MW PVシミュレータ」。その他、「3MVA RLC模擬負荷装置」や「計測システム」も納入(提供:三社電機)

これらの設備を基にFREAでは、単独運転防止試験、FRT試験等を含む、分散電源の連系において電力品質確保のために求められる3MW級大容量パワコンの「系統連系試験」システム構築が図られる。

この系統連系試験設備に加え、

●安全性試験設備(恒温槽等):パワコンに実環境を模擬した高温加速試験、熱サイクル試験を行い、長期的な信頼性の評価や、サージ電圧(瞬間的な異常高電圧)試験などの安全性に関する試験を行う設備
●電磁環境試験設備(電波暗室):パワコンからの電磁放射(妨害波)を測定、および外部からの電磁波に対してパワコンの機能・動作が阻害されないかを測定する試験を行う設備
●システム性能試験設備:分散電源(太陽光発電、蓄電池等)とパワコンを一つのシステムとして各種性能(天候に応じて発電出力を最大化する自動制御性能等)を評価する設備

などを組み合わせた、大型パワコンに関しての試験評価・研究拠点(FREA-G)が同所内に整備中だ。 FREA-Gは「グローバル認証基盤整備事業」の一環であり、今後整備を進める中でグローバル認証基盤や、大規模分散電源用大型パワコンの性能試験等に関する国際標準化普及基盤としての機能強化を目指すとしている。

<本件の三社電機納入概要>
受注先:九電工・フジタ特定建設工事共同企業体
納入機器:40次高調波重畳機能搭載 5MVA ACシミュレータ一式/3MW PVシミュレータ一式/3MVA RLC模擬負荷装置一式/計測システム(計測器は含まず)一式(試験室4室4セット)
最終納入場所:国立研究開発法人産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所
製作工場:株式会社三社電機製作所 滋賀工場

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