【NEDO】水素ステーション建設費用半減を目指して、新たな開発7事業スタート

水素ステーションの技術に関する、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の新たな開発事業がスタート。新事業7項目の概要が9月9日に発表された。

今年6月30日に閣議決定された、内閣府・規制改革会議の答申である規制改革実施計画を受けての事業だ。その内、「液化水素ポンプ」と「水素スタンド用蓄圧器」にまつわる技術開発を行う。実施予定期間は2017年度までの3年間。その間で目指されるのは、現在4~5億円とされている水素ステーションの建設コスト半減にめどをつけることだ。

[画像・上:圧縮機昇圧型と液化水素ポンプ昇圧型の違い 提供:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)]

①「液化水素ポンプ設置に係る技術基準の追加」=ポンプ設置の技術基準化に向けたデータ等の取得
「液化水素ポンプ昇圧型」スタンドの基準整備を行う。水素を液体のままポンプで昇圧し送ガス蒸発器で気化・加温。そこから蓄圧器やディスペンサーに水素を圧送するタイプのスタンドを指す。現行だと水素を気化してから圧縮・加圧している(圧縮機昇圧型)が、水素は気化すると体積が約800倍膨張する。よって、水素のまま加圧したほうがより小型の設備で運用可能であり、設備コストやランニングコストの低減も可能になる。
液化水素ポンプ昇圧型スタンドでのキーハードはポンプと蒸発器ということになる。しかしその実際の設置にあたっては関連法規や規制の新基準措定がまだ追いついていないのが現状だ。そこで、設置の技術基準化のために、まずはデータの取得方法等について検証を進めてゆく。

水素ステーション用蓄圧器の種類 提供:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

水素ステーション用蓄圧器の種類 提供:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

②フープラップ式複合圧力容器蓄圧器などの高圧水素機器・システムに関する技術開発
70MPaに加圧した水素の容器である蓄圧器に関しても、コストダウンを期待できる技術開発に乗り出す。要点となるのは、強度保持のためライナー(胴部)に巻き付ける炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の最適化だ。
蓄圧器のコストを押し上げている大きな要因に、このCFRPがある。そこで、CFRPを軸と垂直に巻き付ける「フープラップ式複合圧力容器蓄圧器(タイプ2容器)」であれば、らせん状に巻き付けるフルラップ式複合圧力容器蓄圧器(タイプ3/4容器)に比べてCFRPの使用量を削減できるため、より安価な蓄圧器の製造が期待できる。NEDOの「水素利用技術研究開発事業」ではこれまでもタイプ2容器について適正な炭素繊維素材、タンクの応力解析など検討が進められている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る