【NEDO/東芝】500kW蓄電システム、スペインで実証開始

東芝はスペインで、電力需要の変動に対応した蓄電池システムによる系統安定化の実証実験を開始したことを発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に採択された事業で、実証の場所はスペイン中部マドリッド州アルカラ・デ・エナレス市。同国電力大手のガス・ナチュラル・フェノローサ社(GNF)と共同で運営。既にこの9月に系統連系されており、事業はスタートしている。
この実証は、NEDOが公募した系統安定化のための蓄電システムの研究開発・実証「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」で採択されたうちのひとつ。東芝の他にもバッテリー蓄電システム実証事例が採択されている一方、先日山梨県で系統連係された蓄電フライホイール開発(鉄道総研ほか)もこの事業内の採択事例だ。

事業のプロジェクト名は「系統安定化用の低コスト高出力蓄電システムの技術開発」。アルカラ・デ・エナレス市内にあるGNFの変電所に東芝製リチウムイオン二次電池「SCiB」搭載の可搬式蓄電池システム(出力500kW/容量776kWh)を設置した。

スペインでは国内の全電源中での再エネ比率が30%を超えており、欧州ではドイツと並ぶ「再エネ王国」だ。それに伴い今後顕在・先鋭化する可能性がある、風力・太陽光発電など出力変動のある再エネの大量導入による余剰電力の発生、電圧や周波数の変動、一時的な電力需要の増加による系統の不安定化といった現象に対する早急な対策が求められており、需要変動に合致した安定的な系統構築のニーズが高まっている。

本実証では、変電所が供給する電力需要の変動を蓄電池の充放電によって平準化することにより、一時的な電力需要増加に対しても変電所の配電能力を超えないように抑制するなどの配電系統の安定化貢献効果を、商用電力系統を用いて検証する。実証は2017年まで継続され、蓄電システムに関するさらなる技術改良が進められる。

[画像・上:アルカラ・デ・エナレス市内の変電所に設置された蓄電池システム(提供:東芝)]

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