下水から水素、ステーションで運用。福岡市で一般FCVに供給開始

[画像・上:福岡市中部水処理センター内の水素ステーション外観(提供:福岡市)]

福岡市九州大学三菱化工豊田通商らと共働で取り組んでいる、国交省の下水バイオガス活用事業。この11月11日、同市中部水処理センター内の水素ステーションで、そのバイオガスから生成した水素の、燃料電池自動車(FCV)への供給が一般向けにも開始された。福岡市内で初の一般利用できる水素ステーションであり、なおかつ、市によると「世界初」の下水由来水素ステーションとのことだ。

福岡市中部水処理センター内の水素ステーションでの充填風景。下水汚泥由来のバイオマスガスから生成した水素を使用している(提供:福岡市)

福岡市中部水処理センター内の水素ステーションでの充填風景。下水汚泥由来のバイオマスガスから生成した水素を使用している(提供:福岡市)

下水汚泥から生まれる消化ガスの主成分は、天然ガスと同じくメタン(CH4)。メタンから炭素原子を取り除けば水素が生成できる。

同事業は、国交省の2014年度「下水道革新的技術実証事業」(B-DASH)内で行われている。同省によると、全国で生成される消化ガスのうち、年8,700万㎥もが余剰ガスとして処分されているという。同量の消化ガスから年2億4,400万㎥の水素を供給可能と国交省は試算しており、そのための適切な生成プロセスと利活用技術確立に筋道をつけるのがこの事業の柱になっている。

水素製造にはメタンの水蒸気改質反応が用いられる。この事業は国交省の実証事業に該当(提供:福岡市)

水素製造にはメタンの水蒸気改質反応が用いられる。この事業は国交省の実証事業に該当(提供:福岡市)

福岡市中部水処理センターの水素ステーションは同事業の中で、4月に既に開所。これまでは公用車FCVを用いて施設の性能評価を行ってきた。そこで良好な評価を得たことから今回の一般受け入れとなった。

生活排水からFCVへの水素充填まで、本事業プロセス全体のイメージ(提供:福岡市)

生活排水からFCVへの水素充填まで、本事業プロセス全体のイメージ(提供:福岡市)

水素充填の料金は「協力金」という形を取り、1kgあたり1,100円。誰でも利用できるが、事前に市の担当係に連絡する必要がある(下記参照)。なお来年4月以降は商用ステーションに準じた運用になる予定だ。

●場所:福岡市中央区荒津2-2-1
●利用可能日時:原則毎週火曜日 10時~15時
【問合せ】福岡市経済観光文化局新産業振興課:℡092-711-4344

 

《外部リンク》

国交省「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」概要説明

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