世界初の追尾集光型太陽エネルギー回収システムを開発、実証試験を開始 =NEDO/アクトリー

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と環境開発関連プラント事業を手掛けるアクトリー(石川県白山市)は9月13日、集光した太陽エネルギーの65%を電気と熱に変換できる追尾集光型太陽エネルギー回収システムの開発に成功したと発表した。

[画像・上:実証試験を開始する追尾集光型太陽エネルギー回収システム(提供:NEDO)]

太陽光による発電と摂氏60℃以上の高温水を用いた太陽熱の熱回収を同時に行う架台設置型ハイブリッドシステムの開発は、世界で初めてとなる。

同システムは、太陽光による発電と太陽熱による熱回収を同時に行う架台設置型のハイブリッドシステムで、2016年度にNEDOの「ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業」に採択されたもの。

同社のほか、石川県工業試験場、東京大学先端科学技術研究センターとの共同研究体制で、高効率発電モジュールと光学シミュレーションによる独自の集光技術を開発し、これらを組み合わせた新しい太陽エネルギー回収システムを開発した。

同システムでは、GPSを搭載したパラボラ型の反射鏡(6列×4個単位)が、1列ごとに太陽の方向に向きを変えるため、高い集光率が得られる。さらに、集光した太陽エネルギー量のうち25%を電気として、また40%を熱(高温水)として回収するため、太陽エネルギーの変換効率は合計約65%にも上る。

今回、アクトリー本社敷地内に8ユニット(約13kW規模)を設置し、新システムの性能や実用性(耐久性・耐候性)、遠隔制御によるシステム保守運用の有効性の確認のため、9月から本格的な実証試験を開始した。

同社は今後、アクトリーR&Dセンター(栃木県壬生町)とイチゴ農園施設(宮城県)に設置し、気候の違いによる性能効果についても比較する。

同社はこれらの実証試験で得られた結果をもとに、「iU-SOALA(インテリジェンスユニット ソアラ)」として商品設計を行い、2018年度の事業化を目指す。

また、電気と温水を利用する農業ハウス、養殖施設、福祉施設、コンテナ式データセンターなどへの用途への利用を見込んでいる。さらに、遠隔制御によってシステム保守運用を行うため、山岳エリアや離島での需要も期待される。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る