燃料電池船舶の安全性、国際基準作成すすむ 水素に対する船上での安全性確保が焦点に

国際海運のルールを策定・施行する国際海事機関(IMO)で、燃料電池を搭載した燃料電池船舶(FC船)に関する国際規則作成の審議が行われた。9月11日から15日にIMOのロンドン本部で開催された第4回貨物運送小委員会において議論が展開された。

水素エネルギーの認知向上と技術イノベーションによって、燃料電池を船舶の動力にする研究開発が世界で行われている。こうした現況を踏まえて、IMOではガス燃料及び低引火点液体燃料を使用する船舶に対する各国共通の規則である国際ガス燃料船コード(IGFコード)に、FC船の安全基準を定めることを検討している。

審議においては、特に燃料電池の設置場所において、燃料である水素の換気・不活性化・緊急遮断による安全確保の重要性が強調されたとのこと。

今後はさらに具体的な内容の検討を行う。

本審議を担当している日本側の担当は国土交通省だ。国際基準とするためにはローカルな運用実績が必要であり、国交省はそのために、昨年度より陸上での基礎実験を実施。さらに今年3月からは、小型船舶による燃料電池の実船試験を広島県尾道市周辺の水域で開始した。

この実験船は、ヤンマーが開発した固体高分子形燃料電池(PEFC)システム1基(出力5kW)と、渦潮電機(愛媛県今治市)が開発したリチウムイオン電池システム(容量60kWh)を甲板上に搭載。これらを動力に出力50kWの推進用電動機2基を動作させる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る