関西電力「堺港発電所」にガス製造施設の熱量調節設備が竣工 関電のガス供給能力が年間約60万トンから90万トンに増加

関西電力がガスの小売全面自由化によるガス販売拡大を見据え、2016年6月から「堺港発電所」(堺市)で建設を進めていたガス製造施設「熱量調整設備」が竣工し、9月1日から本格運用を開始した。ガス供給能力は年間約30万トン。

[画像・上:竣工した熱量調整設備(提供:関西電力)]

熱量調整設備は気化した天然ガスに増熱用のLPG(液化石油ガス)を混合して、一般ガス導管事業者の規定ガス熱量に合わせる設備。一般ガス導管事業者の導管網を利用して契約者に都市ガスを供給するために必要な施設で、同社が保有する熱調設備は「姫路第二発電所」(姫路市)構内にある「姫路LNG基地」に続いて2カ所目となる。

同社はこれまで、姫路LNG基地において、大阪ガスの導管網を利用して契約者に都市ガスを供給する仕組み「託送供給」を活用したガス販売を行ってきた。2002年からは大口の顧客向けに、今年4月のガスの小売全面自由化以降は家庭の顧客向けにガス販売を開始している。

堺港発電所(提供:関西電力)

今回、堺港発電所の熱量調節設備が稼働したことで、同社の託送供給用のガス供給能力は年間約60万トンから約90万トンに拡大する。

堺港発電所は1964年に石油火力発電所として営業運転を開始。1974年の天然ガスへの燃料転換を経て、2009年から2010年にかけて、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせる「コンバインドサイクル発電方式」への設備更新を遂げた。発電所内の発電設備は5ユニットあり、最大出力は合計200万kW。

先行して熱調設備を設置した姫路第二発電所も、2015年までに1,600℃級ガスタービンを用いたコンバインドサイクル発電方式へ設備更新を行っている。

この更新により同発電所の熱効率は約42%から世界最高水準の約60%に高まり、CO2の排出量の大幅な削減を図っている。また、構内にある姫路LNG基地では、関西電力で唯一、燃料である液化天然ガス(LNG)の受入から発電までを一貫して行っている。

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