【レポート】第1回AI・人工知能EXPO(上)

「日本初!人工知能の専門展」を謳った第1回AI・人工知能EXPOが6月28日(水)~30日(金)の3日間、東京ビッグサイト東ホールで開催された。

主催者が速報で明らかにしたところによると、同展に来場したのは4万1,677人。相互に入場可能だったコンテンツ東京2017への来場者数3万8,746人と併せ、8万0,423人が訪れた。

[画像・上:聴衆が入りきらず通路に溢れるブースも多数。入口出口のゲートも大渋滞していた]

近年大きな盛り上がりを見せる人工知能利用技術。具体的な活用法が思いつかなくとも、ともかく、どのようなものか知りたい。そうした、熱狂的な期待感が後押ししているのかもしれない。各ブースでデモンストレーションが始まる度に、多くの観客が殺到、通路に人が溢れていた。

近年のブームをもたらしたのは、やはりディープラーニングによる成果。AlphaGoがイ・セドル九段を打ち破ったニュースなどもあり、多くの人の知るところとなった。これを実現したニューラル・ネットワークは、しかし、多くの計算資源を必要とする。実現できたのは、コンピュータ技術の進展によるところが大きい。特にGPGPUという、パーソナルコンピュータ向けのグラフィックアクセラレータを、スーパーコンピュータのように利用する手法は、ディープラーニングに好適なプラットフォームを提供する。

誰でも使えるAIを目指すグリッドのブース。パネルとディスプレイだけの展示に黒山の人だかりができる

こうしたハードウエアなどの展示はむしろ少数派で、展示の多くは、自然言語処理や音声認識、画像認識などの成果をアピールするものが多かった。これらは必ずしも最近盛り上がっているディープラーニングの成果ばかりではないが、監視や窓口対応などで、今まで機械化、自動化が困難で人に頼っていたプロセスの人材不足を補うという点で期待されている。

さらには、各業界で人工知能がどう活用できるか、コンサルティングを前面に出す出展ブースもあった。実際、業態ごとに、何に人工知能が導入可能で、どれだけのメリットをもたらすのか、そのための水先案内がまだまだ必要とされる状況なのだといえる。潜在的な需要はあっても、具現化してくるのはこれからであるのは事実。しかし、それが遠い未来のこととも言えないだろう。

色鮮やかなディスプレイ画面に浮かんだCGキャラクターが、ステージ登壇者と対話して見せるような展示に交じって、エネルギー分野への利活用も紹介されていた。会場内で気になった展示を抜き出して紹介する。

(下)に続く】

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