【レポート】第1回AI・人工知能EXPO(下)

(上)より続く】

FKAIR

派手な演出が多かった中では「癒し系」のFKAIRブースだが、技術へのアプローチは骨太だ

再エネ分野でもおなじみの藤崎電機が、京都に設立した藤崎京都人工知能研究所が、この6月1日に株式会社FKAIRとして設立され、今回出展の運びとなった。

もちろん、FKAIRといえば、ニューラル・ネットワークによる発電予測モデルを採用したO&Mエナジーエージェントが既にリリース済み。さらに、発電所毎の個別対応となるが、「損失診断サービス」も開始した。監視データを分析し、発電量損失の要因を、素子温度やパワコンの不調、日陰、パネル汚損などに細分化、特定する。

アラートの度に作業員が現場に赴くというのは、時間的にも金額的にも負担が大きい。その上、現場でも原因特定には時間がかかることもある。遠隔で要因特定の上、作業の要否を判断、タイミングを最適化すれば、メンテナンスはもっと効率的に行えるという。

低圧発電所などでは、売上レベルから見て、O&Mに割けるコストも限りがある。O&M事業者にこそ関心を持ってもらいたい技術だ。

 

半導体エネルギー研究所

もともとは太陽電池の研究を行っていたという半導体エネルギー研究所。現在は酸化物半導体や有機EL、そして二次電池などの研究・開発で知られる。

エネルギー分野を含め様々な応用が紹介された半導体エネルギー研究所。デバイス技術を有する強みもアピールする

ブースでは、AI活用事例として、文字、画像認識や画像処理などを展示。興味深かったのは、リチウムイオン電池の異常を検知するというもの。様々な充電特性を学習させたAIにより、実際の充電を行う際に、少し先の充電特性を予測する。この予測と実測を比較し、電池に異常が起これば実測値が予測と乖離するために判別できるというもの。

機能として、AIの得意分野であることは納得できるが、例えばBMUへのAI搭載となれば、サイズ的にも消費電力の面でも疑問が沸く。

この点については、同社の有する酸化物半導体を用いた高集積・低消費電力LSI技術がポイントとなる。さらにメモリーまで一体化したAIチップについても開発中。ワンチップにAIを搭載することを目指している。これなら可能性は十分と言える。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る