《リポート》第37回 風力エネルギー利用シンポジウム、開催

[画像・上:シンポジウム講演会場の様子。研究発表は、洋上風力発電、支持構造物・施工、風況予測、大型風車性能・評価、風車ドライブトレイン、小型水平軸風車、垂直軸風車、新型風車、騒音、メンテナンス、電気システム等のテーマに分かれて行われた]

日本風力エネルギー学会は11月26日・27日の2日間、科学技術館(東京都千代田区)において「第37回 風力エネルギー利用シンポジウム」を開催した。複数のセッションに分かれて行われた講演・研究発表には、2日間で合計約90人が登壇。日本における風力エネルギー研究の最新状況が示された。

この中で同学会会長の石原孟氏(東京大学大学院工学系研究科教授)は、「我が国の風力発電の導入促進に向けた課題と学会の役割」と題してスピーチ。風力発電を取り巻く国内外の状況を比較しつつ、学会としてのビジョンを明らかにした。以下、石原氏の講演内容を抄録する。

日本風力エネルギー学会 会長 石原 孟 氏(東京大学大学院工学系研究科教授)

日本風力エネルギー学会 会長
石原 孟 氏(東京大学大学院工学系研究科教授))

石原孟会長、熱く語る

世界の風力発電設備容量は2014年末には3億6,960万kWで、新規導入量は5,100万kW、前年比16%の増加を示している。投資額でみると風力発電への新規投資は約12兆円であり、自然エネルギー全体への投資額32兆円の約4割を占めている。

一方、2014年の日本の自然エネルギーへの投資額は、前年から増加して約4兆円。世界第3位の市場規模になっているが、そのうち約8割は太陽光発電への投資であり、風力発電への投資額は小さい。

アジアの中では、これまで中国・インドが中心になって風力発電導入を牽引してきたが、今後は日本・韓国・台湾・ベトナムなどの伸びが期待されている。
欧州では、洋上風力発電の導入がイギリスを中心に拡大しており、2014年までに累計800万kWを超えている。また、2014年に建設された洋上ウィンドファーム1カ所あたりの平均出力は、約37

万kWと大規模なものが多い。今後も洋上風力発電の導入量拡大が予想されており、2020年代の前半にも洋上風力発電の年間投資額が陸上風力発電投資額を超える見通しとなっている。

《続きは紙面にて》

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