《リポート》パワーシフト・キャンペーン:再エネ電力への切り替え促す

食材を選ぶように電力会社を選ぶ電気のマーケット…そんなコンセプトで企画されたパワーシフト・マルシェが、「アースデイ東京2016」にお目見えした。

アースデイ東京は、地球環境に関心をもつ人々が集まる市民フェスティバルとして、毎年4月22日の「アースデイ」前後に、東京・代々木公園で催されている。今年は、23日(土)・24日(日)に開催され、来場者は延べ11万人を数えた。人々の環境意識に訴える、様々な団体のテントで埋め尽くされた公園内にあって、来場者の関心を集めていたエリアの一つがパワーシフト・マルシェだ。

パワーシフト・マルシェには、再エネ電力供給を重視する新電力会社が出展し、電力自由化に関する来場者の疑問に直接答える場が設けられた。トークイベントも開かれ、電力会社選びに迷っている多くの来場者で賑わった。出展した新電力は、みんな電力水戸電力日本エコシステムの3社。それぞれに独自の事業スキームを構築し、再生可能エネルギーの普及促進に取り組んでいる電力会社だ。

みんな電力は「顔の見える発電所」を合言葉に、自分の気に入った再エネ発電事業者の電気を、選んで買うことのできる仕組みを構築した。同社代表取締役の大石英司氏は、「電気の産地や作り方、関わる人々の想いといった、発電所の〝顔〟が見えるサービスが私たちの特長。自分のお気に入りの発電所を〝応援〟することで、その発電所に電気料金を支払うことができる。私たちは、電気を通して人と人をつなぐ役割をしていきたい」と、その想いを語る。

水戸電力の特長は、「地域貢献」を前面に掲げていることだ。地域の再エネ電力を積極的に調達するとともに、地域で使えるお得なクーポンを配信するなど、エネルギーの地産地消を促す仕組みを構築する。地域との連携を図りながら、再エネを中心とする関連産業の雇用創出にも力を注いでいる。

日本エコシステムは、「第三者所有モデル」による太陽光電力供給を実現した。自宅の屋根に、同社が無料で太陽光発電設備を設置し、そこで発電した電気をそのまま自宅で使用するというシステムだ。契約期間中、発電設備は同社所有となるが、契約期間終了後は無償でユーザーに譲渡される。

このパワーシフト・マルシェを企画したのは、パワーシフト・キャンペーン事務局である国際環境NGO「FoE Japan」。消費者の電力選択を支援することで、再生可能エネルギー社会の実現を目指している。FoE Japanエネルギー担当の吉田明子氏は、「4月から電力小売全面自由化がスタートしたが、どこを選べば良いか、どう選べば良いか分からないという人も多い。このイベントで、新電力の担当者と直接話して、電気を選ぶきっかけにしてほしい。新電力と消費者の出会いの場を作りたい」と同イベントの狙いを話す。

FoE Japanでは、パワーシフト・キャンペーンのWebサイト(※)も運営している。そこには、同キャンペーンの評価基準をクリアした新電力会社が紹介されている。評価基準は次の5点だ。

①電源構成や環境負荷、などの情報を一般消費者にわかりやすく開示していること。
②再生可能エネルギーの発電設備(FITを含む)からの調達を中心とすること。
③原子力発電所や石炭火力発電所からの調達はしないこと(常時バックアップ分は除く)。
④地域や市民による再生可能エネルギー発電設備を重視していること。
⑤大手電力会社と資本関係がないこと。

FoE Japanは、今後もヒアリング調査を実施し、より多くの推奨電力会社を発掘・紹介していくとしており、期待が持たれる。

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