設計から工事施工まで地元主体で推進【岐阜県石徹白農業用水農業組合】岐阜県郡上市「石徹白番場清流発電所」125kW小水力発電所運開

[画像・上:6月1日に行われた通電式の様子]

岐阜県郡上市で農業水利施設を活用した小水力発電所「石徹白番場清流発電所」が6月1日に運転開始した。最大出力は125kW、年間発電量は一般家庭130世帯分の年間使用電力量に相当する61万kWhを見込む。

岐阜県は地域資源の有効活用を図るため、農業水利施設を活用した小水力発電の導入を促進している。このうち郡上市の北西に位置する過疎化が進む石徹白地域では、地域活性化を目的とした小水力発電によるエネルギーの地産地消の取り組みを行ってきた。2007年にらせん式の水車(0.8kW)を農業用水路に設置、2011年には上掛け式の水車(2.2kW)を導入し、それまで休眠状態にあった農産物加工所を復活させた。2015年6月には国と自治体の支援により出力63kWの「石徹白1号用水発電所」が稼働した。

今回運転を開始した石徹白番場清流発電所は、同地区約100戸のほぼ全戸が出資して設立された「石徹白農業用水農業組合」が事業者主体となる。同組合が県単独補助金「朝日添地区小水力活用支援事業」を活用して、設計から工事施工まで地域住民が主体となって建設した。地域住民が主体となって小水力発電所を整備した事例は全国的にも珍しい。また、県単補助事業による売電を行う小水力発電所としては、県内で初めてとなる。

総事業費は約2億3,000万円。費用の内訳は、県が55%、同市が20%、同組合が25%を負担した。朝日添川から取水し、有効落差104.5mを利用する。発電した電気は全量を売電。その収益は耕作放棄地を活用した農業を進めるなど、地域振興に活用する予定だ。

稼働した「石徹白番場清流発電所」

稼働した「石徹白番場清流発電所」

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