イタリアで10MWのORC発電機受注【三菱重工系・伊ターボデン社】工場排熱からメガワットクラス発電

[画像・上:ターボデン製のORC発電システム(提供:ターボデン)]

三菱重工のグループ企業で、イタリア北部のテノヴァに本社を置くターボデン社はこの6月、製造している10MWクラスORC(有機ランキンサイクル発電システム)である「ターボデン100HR」ユニットを受注したことを発表した。

発注元は、イタリア北部のクレモナを本拠にする製鉄会社のアッチェイリーエ・アルヴェディ社。製鉄所のアーク炉での発生する、鉄の融解後のオフガス排熱を利用して発電する。

ORCは、国内ではバイナリー発電機と呼ばれることが多い。タービンを回転させる媒体として、水より沸点の低い媒体を用いる。ペンタンやトルエンなどの有機系物質や、ハイドロフルオロカーボン(HFC)類など不活性な代替フロンが代表的な媒体だ。比較的低い温度で気化し蒸気となるので、低温の熱源からの発電を可能とする。

ターボデン製ORCの特徴は、タービンが低い回転数から発電できることとしている。これにより、今回受注した工場排熱回収タイプ(HR)だと最大20%の発電効率を持つ。さらに機械ストレスを低減できるほか、設置条件によっては減速機なしで発電機と直結し駆動することもできる。

不安定な熱源でも自動運転が可能であり、最低負荷10%でも発電する。実績は多く、排熱回収タイプだけでも製鉄工場の他にセメント工場やガラス工場、ごみ焼却発電施設など、欧州の各国に納入している。

6月14日には、イタリアのミラノに本社を構えるボイラー製造会社のボノ・システミ社(キヤノンのグループ企業)と共同で開発した、ORCコジェネを発表した。工場の稼働プロセスで排出される熱を利用し、電気と、中圧の蒸気を製造する。ターボデンの事業展開からは、製造と利用、供給が効率的に配置・細分化されている、欧州社会の熱エネルギー体制の一端を垣間見ることができる。

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