【損保ジャパン日本興亜ほか】風力発電所リスク評価モデル開発

損害保険ジャパン日本興亜と同グループのリスクコンサルティング会社SOMPOリスケアマネジメント(東京都新宿区)は東京大学SOMPOキャノピアス (英国)と日本の陸上・洋上風力発電所を対象としたリスク評価モデルを共同開発した。

損保ジャパン日本興亜グループは今後、同評価モデルを使って、自然災害や故障による損害、故障・事故時の運転停止に伴う利益損失をコンピュータシミュレーションで評価する。損保ジャパン日本興亜によれば、日本の洋上風力発電所を対象としたものとしては世界初だという。

国内の風力発電事業は拡大傾向にあるが、風力発電所が抱えるリスクは定量的な評価が難しく、事故の損害額も高額化している。

また、風車の大型化やウィンドファームの大規模化も進み、洋上風力では故障事故の復旧工事に大型作業船が必要になるなど、今後も損害が大規模化する可能性が高い。これらは事業者の経営の不安定化要因となっており、損害保険会社では引受リスク管理の強化が課題となっている。

そこで損保ジャパン日本興亜とSOMPOリスケアマネジメントは、東京大学の研究成果や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の故障・事故データベースを用いて、リスク評価モデルの開発を進め、本年5月に完成した。

風力発電施設につきものの落雷や機械的・電気的故障による損害と利益損失、さらには傭船費用もモデル評価することで、保険業者は従前よりもリスクに見合った妥当な水準での保険引受が可能になる。損保ジャパン日本興亜はこれにより安定的な保険提供を実現でき、風力発電の普及に貢献できるとしている。

同社グループは今後、評価モデルを活用し、事業者の適切な保険手配につなげるほか、故障・事故時の財務影響分析サービスなどの開発を目指していく。また、保険引受でも、予想損害額の算出や集積リスク管理、新保険商品開発、効果的な再保険の手配などに積極的に活用していく。さらに、ゆくゆくは日本以外のアジア地域や北海の風力発電所施設へと評価対象を拡大することを計画している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Find us on Facebook

アーカイブ

カテゴリー

ページ上部へ戻る