岐阜県高山市の丹生川水力発電所が運開、中部電力

[画像・上:「丹生川水力発電所」全景]

中部電力は6月29日、岐阜県高山市で建設工事を進めてきた「丹生川水力発電所」が運転を開始したと発表した。最大出力は350kWの予定、年間発電量は一般家庭約580世帯分の年間使用料に相当する約210万kWhを想定している。

同発電所は、岐阜県および高山市が所有する丹生川ダムの直下に建設した発電所で、有効落差は47.9m。河川維持流量を利用し、最大使用水量は毎秒1㎥となる。岐阜県が管理するダムに同社が建設した水力発電所としては、2015年7月に営業開始した「阿多岐水力発電所」(同郡上市)に続き2カ所目となる。

高い山と長い川に囲まれた岐阜県は「清流の国ぎふ」をキャッチフレーズに掲げ、県が管理するダムにおいて河川環境の保全、農業用水などの取水を目的とした放流水を利用した小水力発電を推進している。

中部電力は2011年10月、岐阜県から県が所有するダムにおける発電所建設の提案を受け、検討を進めた。その後、2013年12月に河川法が改定され、河川維持放流による水力発電の設置が「許可制」から「登録制」となり、手続きの簡素化・円滑化が図られるようになったことで小水力発電を実施しやすくなった。

この規制緩和が追い風となり、同社は県営ダムのうち、阿多岐水力発電所と丹生川水力発電所の建設を決定した。先に着工し、完成した阿多岐水力発電所が同県で初めて登録制を適用した発電事業となった。なお、同社が利用する流水の占用料は岐阜県の収入となるため、財政面のメリットは少なくない。

同社が同県に所有するダムとしては、矢作第二ダム(同恵那市)の直下に建設した「新串原水力発電所」(最大出力230kW)があり、2015年6月から営業運転を続けている。

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