工営エナジーが北海道遠軽町「白滝発電所」をリニューアル

日本工営グループの工営エナジー(東京都千代田区)は、北海道遠軽町の「白滝発電所」の設備を更新し、このたび運転を開始した。更新により最大出力は220kWから260kWに増加した。発電した電気は固定価格買取制度(FIT)を使って全量を売電し、収益の一部は地域貢献を目的に遠軽町へ還元する。

白滝発電所は、町内を流れる湧別川の水流を利用する町営の小水力発電所として1952年に運転を開始した。ところが、2011年9月の台風で発生した洪水により水車、発電機、制御装置などが浸水し、運転停止を余儀なくされた。同町は資金や事業リスクの観点から発電再開ができずにいた。

そこで小水力発電で実績のある工営エナジーが発電事業を継続することで合意し、2014年9月、遠軽町から既設設備を譲り受けた。官から民への設備譲渡が行われて更新工事を行い、FITで売電する初めてのケースとなった。

日本工営グループは、建設コンサルタントや電力関連事業などの既存事業で蓄積した技術・ノウハウを活用する新分野として、小水力発電事業の拡大に力を注いでおり、既に全国6カ所で発電所を運営している。

白滝発電所の設備更新事業で工営エナジーは発電所の浸水した水車、発電機、制御装置などをすべて撤去し、新たな設備に更新した。具体的には、水車をこれまでの横軸フランシス機から、流況の変化や負荷変動にも柔軟に対応できる両可動翼プロペラ機(S型チューブラ水車)へ変更。また、洪水による被害を防ぐために発電所の河川側に防水壁を設置するとともに、運転の安全性・利便性を高めるために自動制水ゲートを設置した。

両可動翼プロペラ機(S型チューブラ水車)

両可動翼プロペラ機(S型チューブラ水車)

同社は今後、同発電所の運転・維持管理を行い、学習型観光による地域振興などにも活用していくことで「地域の発展・活性化」に寄与する水力発電所として運営していく方針だ。

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