風力発電の保守点検員訓練施設「日立風力保守トレーニングセンター」を開設

日立製作所は10月24日、日立事業所埠頭工場(茨城県日立市)に風力発電システムの保守点検員訓練施設「日立風力保守トレーニングセンター」を開設した。

[画像・上:施設外観と訓練専用ナセル]

風力発電システムの整備・保守・点検などの技術習得を目指す技術者や保守点検員を対象に、保守・点検に必要とされる高度な技術や幅広い知識を効率的に習得できる保守点検員養成講座を順次開講していく。

2015年6月に成立した改正電気事業法により、2017年度から風力発電システムの定期検査の義務化が決定している。さらに、国内の風力発電の導入量は2030年までに1,000万kW以上に拡大する見込みであることから、日本風力発電協会では、2020年までに新たに最大2,000人の風力発電システム保守点検員が必要となるという予測を立てている。

このような背景の中、同社はこれまで稼働中の風力発電システムでの訓練と講義で約200人の保守点検員を養成してきた。しかし、稼働中の風力発電システムを用いた訓練であったため、システムが止まる定期検査時期にしかできず、効率的な教育の提供が課題となっていた。

左奥は制御盤、右奥はパワーコンディショナー

左奥は制御盤、右奥はパワーコンディショナー

今回開設したトレーニングセンターでは、出力2MWの風力発電システムのナセル、ハブ、パワーコンディショナー、制御盤などの機器を用いた基本学習ができるほか、これまで実施が難しかった模擬故障シミュレーションや部品交換訓練なども行う。

講座はA(初動)、B(半年点検)、C(1年点検)の3コース。Aは講義半日・実機半日、Bは講義1日・実機3日・実運転風車での学習1日、Cはそれぞれ半日・1日半・1日。各コースとも講座1回あたり4~5名で実施する予定だ。

日立製品以外の風力発電システムを扱う保守点検員の受講も可能。同社は「国内の風力発電システムの保守点検員の需要増加や発電事業主自らが保守・点検を行いたいといったニーズに対応する」としている。

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