地熱資源賦存量把握に向け、ヘリによる空中物理探査を北海道7地域で実施 JOGMEC

地熱のポテンシャル調査を効率化させる新たな方法として注目されているのが、ヘリコプターを用いた空中物理調査だ。

[画像・上:空中物理探査の概念図(提供:JOGMEC)]

ヘリによる調査は、調査ターゲットによって手法が複数存在する。断裂系や断層帯など広域的な地層構造把握を目的に、ヘリに重力センサーを搭載して地下の岩石密度を測定する「空中重力偏差法探査」や、直径約30㍍の電磁ループをヘリから吊り下げて地下の岩石の電気抵抗分布などを測定する「空中電磁法探査」・「空中磁気法探査」を行う。

この手法を用いた独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の調査は2013年度から開始。以来、くじゅう地域(大分県と熊本県)、霧島地域(鹿児島県)、湯沢・栗駒地域(東北地方)、八幡平地域(岩手県)、ニセコ地域(北海道)の全国5地域で実施してきた。調査報告書もまとめられており、希望する事業者にデータの提供も行っている。

今回JOGMECは、ヘリによる空中物理調査を北海道の7地域、「大雪山(上川)」、「大雪山(上士幌)」、「武佐岳」、「弟子屈」、「豊羽」、「登別」、「濁川(森・熊石)」で行った。

今回、地熱資源のポテンシャル把握のための空中探査が実施された地域(提供:JOGMEC)

地熱資源の賦存状況調査では、調査員が現地に入り、地表への機器設置や地下埋設などによって物理探査する手法もある。この場合、調査範囲は10㎢オーダーとなるが、ヘリで調査すれば1,000㎢オーダーに一挙に拡大ができる。これにより、北海道7カ所での調査を5月から11月までの約半年で完了できた。

今後、本調査で取得したデータの解析を進める。調査結果は今後、地熱資源のみならず温泉資源把握や火山地帯の地滑り対策などで有効活用されることも視野に入れられているとのことだ。

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