東京発電、伊豆市の「向原発電所」 リパワリング工事完了 820kWから950kWに

東京電力のグループ会社である東京発電はさきごろ、「向原発電所」(静岡県伊豆市)のリパワリング工事が完了したと発表した。820kWから950kWへ増出力し、すでに11月15日に運転を再開している。

[画像・上:リパワリング後の水車発電機]

同社は、新設するより安いコストで短期間に出力を増強できるリパワリング工事を活用して静岡県内の水力発電設備の出力増強を進めている。据野市の「深良川第二発電所」(1,400kWから1,600kWへ増出力)と東伊豆町の「白田川発電所」(2,900kWから3,100kWへ増出力)は2015年にリパワリング工事が完了し、運転している。

今回リパワリング工事が完了した向原発電所は1941年に開設した歴史ある水力発電所。狩野川より取水し、約47㍍の落差を利用して発電してきた。

リパワリング後の発電所建物

運転開始から70年を迎え、水車発電機などの設備が老朽化していたため、水車発電機、制御装置、変電設備、水圧管路の一部、発電所建屋を取替えるリパワリング工事を実施。同じ取水量のまま、水車発電機の効率向上により増出力を図った。また、今回の工事に合わせ取水設備、導水路、水槽の一部を修理した。
同発電所の年間発電量は580万kWhで、これは一般家庭約1,900世帯分の年間使用電力量に相当する。今回のリパワリング工事により、同社が関東甲信越に保有する76カ所の水力発電所の総出力は18万5,972kWとなった。

向原発電所は伊豆の中心に位置し、近隣には多くの観光客が訪れる湯ヶ島温泉がある。工事にあたり、同社は重機の使用に時間制限を設け、近隣の旅館や地域の住民に迷惑がかからぬよう細心の注意を払ったという。

また、発電所には車両の出入りができるアクセス道路がなかったため、近傍駐車場に仮設ステージを設置した。駐車場から発電所間の約14mの高低差での資機材・機器の搬出入では、移動式クレーンを用いた。

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