環境金融機構「2016年サステナブル大賞」受賞者決まる =環境金融普及に貢献

一般社団法人環境金融研究機構(RIEF:代表理事=藤井良広氏)はこのほど、環境問題を金融的手法で解決する「環境金融」の普及・啓蒙活動の一環として取り組んでいる「サステナブル大賞」の2016年度表彰者を発表した。

サステナブル大賞は同機構が設定して今回で2回目になる。日本国内の金融市場で環境金融商品・サービス・取り組みを展開する金融機関などを対象として、国内での環境金融の発展に貢献した機関を表彰する。

10人の審査員が採点した結果、大賞である損保ジャパン日本興亜の「東南アジアにおける農業従事者向け天候インデックス保険の展開」以下、9件が選ばれた。

受賞者とその受賞理由は次の通り。

【大賞】

損保ジャパン日本興亜「東南アジアにおける農業従事者向け天候インデックス保険の展開」  
気候変動の適応策としての金融商品の開発。気候変動の影響を受け易い途上国の零細農家の持続可能な農作業を保険で支援する。リモートセンシング技術と現地ステークホルダーとの協働の組み合わせ。

【優秀賞】

三菱UFJフィナンシャル・グループ「グリーンTLACボンドの発行」
システミックリスク対策のTLACボンド発行の枠組みの中で、世界で初めてグリーンボンドを発行した。資金使途は再生可能エネルギー事業に特化。透明性確保も。

三井住友信託銀行「国際規範・ルールに基づくグローバル・エンゲージメント活動」
ESG活動の一環としての投資先へのエンゲージメントを、国内金融機関として初めてグローバルベースで実践、ステークホルダーとの協働で実績をあげている。

日本生命保険「ESG債への積極投資、累計1000億円を超過」
3カ年経営計画の中でESG領域への投融資を打ち出し、機関投資家として長期安定的な運用収益の確保とともに、ESG課題解決を資金提供面から促進。

格付投資情報センター「グリーンボンドアセスメント手法の開発」
国際基準のグリーンボンド原則(GBP)に準拠しつつ、グリーンボンドを比較検討できる独自のグリーン格付けの仕組みを国内で初めて開発した。

【特別賞】

クレディ・アグリコル「日本市場でのグリーン『売り出し』ボンドの販売」
2013年以来、世界中で発行されたグリーンボンドを日本市場でいち早く販売活動を展開。個人投資家等のグリーン投資ニーズを高めた。

【国際賞】

ルクセンブルク証券取引所「世界初のグリーン金融上場取引所の開設」

グリーンファイナンス普及のため、グリーンボンドだけでなく幅広くグリーン金融商品を上場するグリーン金融市場を開設した。厳格な上場基準と情報開示を義務付け。

【地域金融賞】

滋賀銀行「環境格付けを組み込んだCSR私募債で地域社会貢献活動を支援」
企業の私募債を引き受けた銀行が、発行企業指定の学校等を支援するCSR私募債に、同行開発のびわ湖原則(PLB)格付けを組み合わせて提供。

秋田県信用組合「消滅可能性都市の信組が挑む地方創生」
地域の人口減少は続くが、自然資源を地域で活用、新たな産業を生み出す試みとして農業用水砂防ダムを利用した小水力発電、木質バイオマス発電等に取り組む。

 

なお、2017年1月23日(月)午後3時から、東京・内幸町の日本プレスセンター9階の日本記者クラブ会見場で受賞式が開催される。

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