太陽光発電の直流1,500V 国内でも普及の兆し

この3月に開催された「スマートエネルギーWeek2017」その会場では、いよいよ国内の太陽光発電でも直流1,500V系の普及が始まる萌芽を感じた。

[画像・上:「国産初」を謳うTMEICのDC1500V対応PCS]

産業用向けPCSメーカー大手の東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、これまでも海外向けには1,500V製品を販売していた。今回いよいよ国産初と銘打ってブースに展示。同社によれば、昨年中も、国内販売しないのかとの声はしばしば聞かれたとのことで、いよいよ満を持しての出展だ。

PCSのトップメーカーSMAも1500V対応の大型機を実機展示

もちろん、他のメーカーもこのタイミングで日本市場向けを投入。PCSでは世界トップシェアのSMAは、出力2.5MWの大型PCSの実機を持ち込んで内部を展示し、来場者の関心を集めていた。また、シュナイダーエレクトリックも単機で2MWの新製品を実機展示していた。

日本ワイドミュラーは1500Vのメリットを大きくアピールする

PCS入力だけでなく、配線経路全体が高圧化するため、接続箱なども対応製品が必要だ。大容量PCSオールインワンパッケージなどで知られるWave Energyが、同社独特の上下開閉式接続箱「SOLAR BOX」で1,500V対応製品を先行ラインナップ。一方、日本ワイドミュラーが製品展示ともに、1,500Vシステムのメリットを前面にアピールしていた。

Wave Energyの1500V対応「SOLAR BOX」(右)。先行ラインナップというフレーズが、国内の現状を表している

この動きに太陽光モジュールメーカーも反応。もとより、1,500V化は海外で先行していたため、中国を中心に海外メーカーでは既に対応が見られる。国内メーカーはまだ少ないようだが、アンフィニが対応モジュールを展示ブースでアピールしていた。同社の親川社長は「世界市場を見れば1,500V対応は常識」と語る。

電気保安の面やPID対策など気を付けるべき点もあるが、電流減による効率向上や、配線数が減りシステムが簡素化することによる建設コスト低減のメリットがある。産業用太陽光のコスト低下に向け、いよいよ国内でも本格普及となるか、要注目だ。

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