Looop、日本国内初のDC1,500V系メガソーラーを連系

Looop(東京都文京区)は4月12日、同社の太陽光発電所「春の木ソーラー発電所」(茨城県水戸市)について、3月31日に系統連系したと発表した。同発電所は、GEグループのGEパワーコンバージョン(フランス・パリ)のパワーコンディショナLV5を採用した、日本初のDC1,500V系による産業用太陽光発電施設となる。同社は昨年7月、国内初の事例として、茨城県内で建設中の自社発電所にLV5を導入すると発表していた。

[画像・上:中村創一郎社長を中心に、関係者が集まった受光式の模様]

春の木ソーラー発電所は、同社の「MY発電所キット」のノウハウを生かし、コスト低減を図っているという。1,500V系の導入についても、さらなるコスト低減が可能となる次世代システムの普及促進を図る狙いがある。

同発電所は3エリアで構成され、合計でLooopの自社発電所としては最大規模となる、モジュールベースで8,846.8kWの総発電能力を有する。年間売電収入は約3.5億円を見込んでいる。

エリア1は275Wの単結晶モジュール1万0,208枚(2,807.2kW)、エリア2は多結晶260Wモジュール1万0,780枚(2,802.8kW)、エリア3は280Wの両面ガラス単結晶モジュール1万1,560枚(3,236.8kW)を使用。いずれも自社製モジュールだ。

PCSについては、エリア1及び2はそれぞれ日立製(660kW)3基を使用。エリア3に1,500VのLV5(990kW)2基を導入した。

同発電所は周辺環境と景観に配慮し、発電所外周に植栽エリアを設けている。また排水や防災についても考慮しているという。同社は、こうした周辺環境に配慮した発電所の建設を通して、地域社会と共に「再生可能エネルギーの最大普及」を促進していくとしている。

1,500V系では国内初導入となったGE製のPCS「LV5」(提供:GEジャパン)

国内への1,500V系システム導入の嚆矢

昨年7月のGE製PCS導入発表当時、1,500V技術を自社発電所に導入し運用していくことによって、コスト削減の可能性、安定運用へ向けての信頼性を検証していくとしていた同社。その後、展示会などでは国内メーカーを含め、1,500V系製品が多数みられる状況となったが、稼働を始めたのは、まだ同発電所1カ所だけだ。

高圧にすることでストリングを構成するモジュールの直列接続数が増えるため、モジュール枚数当たりの配線が削減できる。また、出力あたりの電流量が減ることにより、送電ロスが低減できる。

このようなメリットは、発電所の規模が大きくなるほど発揮される傾向にある。次第に高圧化していく太陽光発電施設は、保安面ではより厳しい対応を求められる面もある。今回の事例では、約2MWの設備への導入だが、今後は、特別高圧向けを中心に普及が進むと期待されている。

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