エネルギーと環境考える「エコプロ」いよいよ開幕(上)エネルギーと環境考える3日間始まる

一般社団法人産業環境管理協会日本経済新聞社は、12月7日(木)~9日(土)の3日間、東京ビッグサイトにおいて「エコプロ2017~環境とエネルギーの未来展」を開催する。昨年から「地球温暖化対策と環境配慮」、「クリーンエネルギーとスマート社会」を2大テーマに掲げ、「エコプロダクツ」から展示会名称を変更。第19回となる今回は企業、自治体、NPO、大学など約600社・団体が出展し、3日間で17万人の来場を見込む。アジアを代表する環境・エネルギーの総合展示会として、持続可能な社会づくりに向けた最新技術・製品や情報を、企業展示に加え、多数の企画や同時開催展、セミナーで紹介する一大イベントだ。

[画像・上:昨年度の「エコプロ」会場から]

今年の注目は国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた各企業・団体の取り組みだ。2015年9月、国連で採決された「SDGs」は、貧困解消やクリーンエネルギーの実現、気象変動などに関する17の目標を世界が共有する社会課題の解決アプローチ。今回はSDGsについてのテーマゾーンも設けられ、先進企業事例が展示で紹介されるとともに、ワークショップなども開かれる。

また、会期3日目の9日(土)には、お笑いを通してSDGsを楽しく学べる「よしもとSDGs花月 in エコプロ2017」や、さかなクン(東京海洋大学名誉博士・客員准教授)と一緒に身近な生物多様性について考えるステージが実施され、一般来場者にもわかりやすくSDGsの理解できるイベントとなっている。

著名人や有識者、企業の経営層が多数登壇し、環境・エネルギーに関する課題や今後の展望、ビジョンについて講演やパネル討論を行う「環境・エネルギー会議」でも、SDGGsはもちろん重要なテーマのひとつだ。他にもCCSやZEBといった近年関心が高まるテーマが用意されており、充実した内容になっている。

植物由来の新素材「セルロースナノファイバー」の研究開発・製造技術・用途開発を紹介する「ナノセルロース展」は、第2回目が開催(共催:産業技術総合研究所ナノセルロースフォーラム)。今回はビジネスマッチングを目的に国内外の企業が出展するビジネスゾーンと、ネットワーキングレセプションや研究者・海外講師を招き最新情報を多数のセミナーで提供するステージゾーンで構成される。

会場には多くのテーマゾーンがあるが、水素社会実現を見据えた展示が並ぶ「水素活用社会」にはぜひ足を運びたい。燃料電池自動車・二輪車、FCフォークリフトが並び、水素ステーションのディスペンサーなども展示される。水素エネルギーを活用しようとする神戸市、石狩市など自治体の先進事例も紹介される。他にもテーマゾーンは、「レジリエンス(強靭化)プロダクツ」、「『スポーツと持続可能性』ゾーン~東京2020大会に向けて」、「環境モデル都市・環境未来都市ゾーン」などのテーマで設置されている。

これら以外にも多種多様な企画・展示が実施される。主催者側は、最新情報を公式ウェブサイトで確認のうえ来場をと呼びかけている。

(下)に続く

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