「第10回オートモーティブ ワールド」いよいよ開催 2018年1月17日(水)~19日(金)於・東京ビッグサイト

リード エグジビション ジャパンが主催する自動車産業の先端技術分野の総合展示会「第10回オートモーティブ ワールド」が、2018年1月17日(水)から19日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。同分野では世界最大級の総合展で、今年は約1,100社が出展。構成展は「第10回[国際]カーエレクトロニクス技術展~カーエレJAPAN~」、「第9回EV・HEV駆動システム技術展~EV JAPAN~」、「第8回クルマの軽量化技術展」、「第6回コネクティッド・カーEXPO」、「第4回自動車部品&加工EXPO~カーメカJAPAN~」、「第1回自動運転EXPO」の6つ。

再エネの動向を探るうえで関心が高まるのは、EVについての展示だ。再エネの導入拡大には調整力として蓄エネが欠かせず、FIT後の自家消費では効果的な消費方法が求められる。2つの課題を同時に解決できるEVは、再エネ普及の中心となり得る存在だ。

併催企画「オートモーティブ ワールド カンファレンス」では自動運転、AI、コネクティッド・カーなど業界注目のテーマを第一人者が毎日講演。EVについての講演も予定されており、最新技術と各社の戦略を知ることができるので、こちらも注目だ。

 

≪出展ブースピックアップ≫

 

新電元工業

電子デバイス製品群(提供:新電元工業)

新電元工業は今年ブランドロゴを一新。車載市場を重要市場として捉えており、3つのコーナで左記の製品群を展示する。

次世代車充電インフラコーナでは、CHAdeMO Protocol Rev.1.2に対応した日本初の120kW大出力急速充電器SDQC2Fシリーズを展示、EV車搭載のバッテリが2倍になっても充電時間は従来とほぼ同等というメリットを持つ。また、通信用整流装置で培った技術ノウハウを継承して低ノイズかつ雷害対策・耐環境性能を有した製品となる。

環境対応車 集積技術コーナでは、二輪・四輪の制御技術で過去培った独自の高効率電源回路と内製半導体・パワーモジュール・巻線を採用した業界トップクラスの変換効率と小型・軽量化を実現した車載充電器や、高圧バッテリ(144V等)から低圧バッテリ(12V)へ高効率で電力変換する絶縁型DC/DCコンバータを展示する。

車載デバイスコーナでは、車載機器において一層の電装化が進み半導体デバイスへの要求も多種多様化することに追随して、多くのダイオードやMOSFET・パワーモジュール製品を展示、このほかにも、次世代GaNデバイスや両面放熱モジュールなどを紹介する。

またブースに設けたステージではショットキーバリアダイオード使用時の注意点などのプレゼンテーションも実施。

パワーデバイスから制御ユニットまで手がける同社ならではの展示が期待される。

(新電元工業ブース:E50-40)

 

積水化学工業

積水化学工業ブース(E44-28、ポリマテック・ジャパンはE46-12)

今年で創立70周年を迎えた積水化学工業。同社の高機能プラスチックスカンパニーでは、車輌・輸送、エレクトロニクス、住インフラ、ライフサイエンスを戦略4分野として掲げている。注力分野である車輌・輸送分野では主力事業としてフロントガラス用中間膜や内装用発泡体製品、両面テープ等を展開しているが、近年自動車業界のEV化や自動運転化(ADAS)への急激な変化の中、エレクトロニクス分野での材料技術の強みを生かし、カーエレクトロニクスに注力し新たな事業ポートフォリオへの転換を図っている。

展示では、LiBを含むEVシステムをイメージした新たなモックアップを展示し、放熱、EMC(電磁両立性)、軽量化、発火リスク対応等の新ニーズに焦点を当て、周辺素材をPRする。中でも放熱部材では新たに積水化学グループにポリマテック・ジャパンが加わったことで、幅広い製品ラインナップで顧客ニーズに対応できる点をアピール。また主力事業である中間膜製品では走行情報をフロントガラスに表示するHUDシステム用自発光中間膜を、実際の使用環境を体験できるスペースを設け展示する。加えて会場ではEV関連製品に限らず内装、外装、表示体等に関わる幅広い製品ラインナップを紹介する。

積水化学工業は今後も急激に変化する自動車業界のトレンドに対して、自動車や部品メーカーが抱える課題に対するソリューションを提案していく。

 

ケーヒン

PCU(左)とBMS(提供:ケーヒン)

ケーヒンはパワーコントロールユニット(PCU)とバッテリーマネジメントシステム(BMS)の2つを中心に、電動車用システム製品について展示する。

同社のPCUは累計販売台数100万台の実績を誇る。出力密度は世界トップクラスの43.6kVA/ℓで、昇圧コンバーターは最大700Vまでの可変制御に対応。小型で高出力なため省スペースであること、加えてトランスミッションに直接搭載できるので組立性が高いことが特長だ。

同社のBMSは、LiB向けシェアが世界ナンバー1。高精度のセル電圧センサが、監視・制御によりバッテリーの使用範囲を約8%拡大させ、航続距離を延伸させるともに、バッテリーの劣化を防ぎ長寿命化にも貢献する。高集積で小型かつ低背な構造がレイアウト性を向上させており、機能安全規格「ISO26262 ASIL-D」に準拠したセル過充電を防ぐ高信頼性設計を行っている。

バッテリーの高効率使用は、EV普及の鍵を握る技術だ。ケーヒンは今後EVのバッテリー搭載数増加を想定し、セル数に併せた小型・超薄型で分散型のセンサと、コントロールユニットの組み合わせによるBMSや、非接触充電も含めた統合ネットワークの構築なども視野に入れている。EVの最新技術が並ぶケーヒンのブース。必見だ。

(ケーヒンブース:E56-28)

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