≪「第4回・全国小水力発電大会in富士宮」開催迫る≫小水力を巡る産業・政策・地域のキーパーソンが集結 2018年12月13日(木)~15日(土) 於・富士宮市民文化会館
- 2018/11/26
- 小水力
- 新エネルギー新聞2018年(平成30年)11月26日付
![](https://www.newenergy-news.com/wp-content/uploads/2018/11/006cc2f4b7bc2c171fb7ccc8ffd8e253.jpg)
「第4回・全国小水力発電大会in富士宮」が12月13日(木)~15日(土)の3日間、静岡県富士宮市の富士宮市民文化会館で開催される。主催は全国小水力発電大会実行委員会・全国小水力利用推進協議会。小水力発電の関係者が一堂に会し、小水力発電のさらなる普及を図る。
[画像・上:潤井川第二発電所]
FIT法施行から中小水力発電の認定量は116.8万kW(580件)となった。また実際に運開している導入量は、52万kW(550件)(平成30年3月末時点、経産省)。今後は、リプレイス案件が一巡し、新規開発に取り組む事案が加速すると期待されている。
中小水力は「小河川や農業用水などを活用しつつ推進することで、分散型エネルギーとして地域に密着した形で事業を実施することができるエネルギー源」と位置付けられている。全国小水力発電推進協議会は「現状における最大の課題は、コスト削減にある」と見る。水路における樹脂管の利用や、制御・電気機器の技術革新、製造工程での自動化などで一定程度のコスト削減は実現されているものの、ヨーロッパ等の先進地と比べればコスト高と言える。そのため設計・開発の標準化やIT技術の利用、海外製品を含めた機器市場の活性化が重要となる。
今回の「全国小水力発電大会in富士宮」において、講演会やパネル討論、7つの分科会等で、これら課題解決に向けた様々な情報交換や議論が行われる。同時開催の企業展においては、コスト削減につながる各社の技術革新やソリューションが一堂に会する。中小水力発電事業に潜在する大きな可能性を実感できるイベントになるだろう。