【特集「全国小水力発電大会」】≪東京発電≫創立90年、企画調査・計画設計・建設管理・運転保守の一連を実施できる「水力発電の専門家集団」
- 2019/11/26
- 小水力, 特集
- 新エネルギー新聞2019年(令和元年)11月25日付
東京発電は昨年、創立90周年を迎えた。戦前に姫川電力としてスタートし、昭和30年姫川第七発電所(新潟県糸魚川市)を運開、昭和61年に現在の社名に変更した。開発と東京電力の既設発電所の譲り受けを進めるとともに、上下水道施設や農業用水路などの未利用エネルギーを活用するマイクロ水力発電事業にも取り組み、関東甲信越地域に77カ所、総出力約19万kWの水力発電所を有する。
[画像・上:鷺沼発電所(神奈川県川崎市、川崎市上下水道局)に設置したマイクロ水力発電設備]
同社は、既設工作物をできるだけ変更せずに未利用水力を活用する水力発電を、マイクロ水力発電事業「Aqua μ(アクアミュー)」と称し、上下水道、農業用水、工業用水などに提案している。発電所の所有・運営を同社が行う「フルサポートタイプ」と、顧客が所有・運営し同社がバックアップする「テクニカルアドバイザリータイプ」を手掛ける。加えて、発電設備をリースで提供する「リースタイプ」も新たに開始した。「フルサポートタイプ」は、同地域で18カ所、総出力約2,600kWの実績がある。
企画調査、計画設計、建設管理、運転保守まで全てを実施できる「水力発電の専門家集団」としての強みを持つ。90年に及ぶ自社発電事業での経験を活かし、オーナーズエンジニアリングの目線での建設管理や24時間運転保守、発電所の10年後・20年後の姿を調査・企画・設計にフィードバックさせることができる。「太陽光発電事業者から、新事業として小水力への関心が増えている。お客様の水力発電実現のため、経験に裏打ちされたアドバイスを行っている(同社)」と話す。開発計画から運転保守まで、あらゆるニーズにワンストップで対応する。