【特集「全国小水力発電大会」】≪協和コンサルタンツ≫地域レジリエンス強化向けに溜め池を利用した小水力発電と専用蓄電池を提案
- 2019/11/27
- 小水力, 特集
- 新エネルギー新聞2019年(令和元年)11月25日付

総合建設コンサルタントである協和コンサルタンツは、地域のレジリエンス強化のため、災害時・緊急時の電源確保として、ため池を利用した小水力発電装置と専用蓄電池の設置を提案する。ため池の吐出し口(送水管、サイフォン式など)に約500Wの小水力発電装置を取り付け、災害時・緊急時に送水することで発電し、専用蓄電池に充電して非常用電源とする。蓄電容量は9.6kWhで、並列して容量の増加も可能。蓄電池はユニック車で運搬することで、避難所などで使用することもできる。
[画像・上:ため池への設置イメージ]
同社は地域防災にこのため池による非常用電源システムを活用するために、自治体を中心とした地元企業の地域貢献による協賛を呼び掛けている。自治体、地元企業が少額ずつ出資して非常用電源システムを設置し、地域で共有する。子どもたちへの環境教育や防災訓練の場とするなど地域の活動にも役立て、地域活性化にもつなげる。同社は福島県白河市五箇の用水路に小水力発電装置を設置し、街路灯の電源にすると共に、地元小学校での課外授業と出前講座のテーマとして用いるなど、各地で地域活性化の実績がある。
また同社は非常用電源システムを運用するための組織づくりなどにも知見があり、地域に密着した再エネ活用とレジリエンス向上の支援ができる。

