【令和元年度「新エネ大賞」】①「宮古島における『再エネサービスプロバイダ事業』の推進」宮古島未来エネルギーほか
- 2020/1/29
- 特集
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)01月27日付

今年は13件が受賞
「新エネ大賞」は、(一財)新エネルギー財団が新エネルギーなどに関わる機器の開発、設備などの導入および普及啓発の取組について表彰するもので、本年度は従来の「商品・サービス部門」、「導入活動部門」、「普及啓発部門」の3部門に加えて、〝FIT制度によらない自立型の発電ビジネス〟を対象とする「先進的ビジネスモデル部門」が新設された。
審査の結果、経済産業大臣賞1件、資源エネルギー庁長官賞1件、新エネルギー財団会長賞10件、審査委員長特別賞1件が選ばれている。なお経済産業大臣賞は「先進的ビジネスモデル部門」から選出され、「宮古島における『再エネサービスプロバイダ事業』の推進」が受賞した。
今年度受賞者の事例は、省エネ大賞と共に、ENEX2020会場内の「アワードコーナー」に一挙展示される。
①≪経済産業大臣賞(先進的ビジネスモデル部門)≫
「宮古島における『再エネサービスプロバイダ事業』の推進」
宮古島未来エネルギー/宮古島市/ネクステムズ/三菱UFJリース
宮古島未来エネルギー(MMEC)は2018年度の再エネサービスプロバイダ事業として、宮古島市内の市営住宅40棟に第三者所有モデル(MMEC所有)で太陽光発電設備およびエコキュートを設置している。PV電力をエコキュートおよび市営住宅の共用部へ自家消費売電し、エコキュートによる温水熱を入居者に販売。余剰電力は沖縄電力へ非FITでの相対契約により売電している。
[画像・上:太陽光発電設備]
2018年度の導入規模はPVパネル容量1,217kW、パワコン容量858kW、エコキュート120台。設置したPVとエコキュートは、MMECとネクステムズが共同で常時遠隔から監視制御して、宮古島電力系統の電力需給バランスに貢献し、再エネの普及拡大を図っている。今後はPV、エコキュートに加え、家庭用蓄電池、EV充電器などに対象分野を広げ、さらに複合的なエネルギーサービスの導入を計画している。全国各地の離島への先進的ビジネスモデルの展開が期待できるものとして、高く評価された。
