九州最大級・100MWのメガソーラー運開【GF/京セラ/九電工/東京センチュリー】約225万㎡の ゴルフ場計画中止地に

再エネ発電事業やプラントエンジニアリングなどを行うGF(徳島県阿南市:2019年9月に藤崎電機とガイアパワーが合併し誕生)、京セラ、九電工、東京センチュリーの4社は4月、共同出資して設立した「鹿屋大崎ソーラーヒルズ合同会社」が鹿児島県鹿屋市で建設を進めてきたメガソーラー「鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所」が商業運転を開始したことを発表した。

[画像・上:「鹿屋大崎ソーラーヒルズ太陽光発電所」外観]

発電所の敷地はバブル経済期にゴルフ場の建設計画が中止された土地で、事業実施面積は合計約225万㎡、東京ドーム約48個ぶんある。この広大な敷地に京セラ製の太陽光パネルを35万6,928枚敷設し、設備容量は九州最大級と言われる約100MW。年間予想発電量は約11万7,000MWh(一般家庭約3万9,300世帯分の年間電力消費量に相当)、年間約6万2,420トンのCO2削減に貢献するとしている。

事業主体である鹿屋大崎ソーラーヒルズ合同会社に対する4社の出資比率は、GF72.7%、京セラ9.1%、九電工9.1%、東京センチュリー9.1%。発電所の設計・施工は九電工とGFの共同企業体が行った。今後の発電所維持管理もこの共同企業体が行う。ファイナンス面は東京センチュリーが担い、同社と福岡銀行の共同アレンジによる地方銀行17行が参加するシンジケートローンを組成した。総投資額は約400億円。

建設にあたっては、環境調和型の発電所とするべく造成工事を極力行わなかった。ゴルフ場が計画された土地なので敷地内には急斜面などが存在するが、スパイダーマシンや斜面地用架台などを導入することによって地山なりにパネルを設置する新工法を採用した。この工法により工期短縮にも成功しており、2017年4月に着工した後は月間10MWのペースで施工し、100MWの大規模にも関わらず僅か約3年間で運開まで漕ぎつけた。

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