≪特集「太陽光パネルのリユース・リサイクル」≫②東芝環境ソリューション:太陽光パネルに加えて蓄電池のリユースも取り扱い
- 2020/5/26
- 特集
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)05月25日付
東芝環境ソリューション(神奈川県横浜市)は、環境コンサルティングから廃棄物や有害物質等の解析・処理・評価・報告まで総合環境ソリューションを提供している。
[画像・上:東芝環境ソリューションが提案する使用済み太陽電池処理プロセス]
同社の使用済み太陽電池処理プロセスは、廃棄される太陽電池モジュールを「モジュール診断システム」で性能評価し、特許取得済みの資源・有害性評価によりリサイクル方法を決定、独自開発した破砕機器「PVクラッシャー」や分離機器「PVスクラッチャー」で金属成分とガラスに分けて資源回収する。廃太陽電池処理プロセスで使用される独自開発のリサイクル機器販売も手掛ける。
一方、性能評価の段階で、リユースと評価された太陽電池モジュールは、発電設備や蓄電池と組合せた発電機器として生まれ変わり、再利用する。
その一つ、「オフグリッドパワーボックス」は、リチウムイオン電池SCiB™のリユース品を搭載したポータブル電源装置だ。携帯性に優れたキャリーバック構造で、インバータ内蔵、家庭と同じ交流100ボルトを出力し、作業用電源や屋外で活用できる。また、付属のリユース太陽電池モジュールと組み合わせれば、オフグリッド電源として無電化地域での電源、災害時の非常用電源など、幅広い用用途での利用が可能。
昨年から自社での実証を行い、このほど販売を開始した。