≪特集「太陽光パネルのリユース・リサイクル」≫①ネクストエナジー・アンド・リソース:パネルリユース事業で既に3万枚の検査・分析の実績あり
- 2020/5/26
- 特集
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)05月25日付

ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)は、明治(東京都中央区)の九州工場(福岡県八女市)に、設備容量約680kWの自家消費型太陽光発電設備を設置した。同太陽光発電設備の一部を、独自技術「REBORNⓇテクノロジー」によるリユースモジュールが占める。
[画像・上:リユースモジュールを一部活用している明治九州工場の太陽光発電設備]
明治グループは、九州工場での自家消費型太陽光発電設備導入を皮切りに、2028年までに年間CO2排出削減量約6,000トンを目指し、総額30億円規模の投資を見込んでいる。
リユースパネルは、九州内で検査を終えて調達し、輸送等に係るエネルギーを最低限に抑えた。「リユース品活用により、さらなるCO2削減効果が期待できる」と評価され、採用に至った。

同社は、2005年から太陽電池モジュールのリユース事業に取り組んでおり、これまで中古パネル3万枚の検査・分析実績がある。ここで得た豊富なデータとノウハウが、「REBORNⓇテクノロジー」での正確な性能評価基準の基盤となっている。
使用済みモジュールは、同社の評価センターに集められ、シリアルナンバーで管理される。洗浄、外観検査、絶縁抵抗測定、I-V出力測定、EL検査を経た後、評価基準にあわせてランク分けし、ランクごと梱包して出荷される。検査成績の発行、性能に応じた出力保証も付与する。
年内には、新たな太陽光発電リサイクルセンターを、京都に設ける予定だ。