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ZEB化改修2年後の技研が一次エネ78%削減達成【東急建設】事務所改修では国内トップレベル
- 2020/6/30
- エネルギーマネジメント
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)06月22日付
東急建設は5月18日、2018年3月にZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化改修を完了した技術研究所(神奈川県相模原市)の2019年度の1次エネルギー消費量削減実績値が、対基準値で78%減を実現したと発表した。事務所の改修では国内トップレベルとなる。
[画像・上:東急建設技術研究所(提供:東急建設)]
同社は2016年8月から2018年3月にかけて、築25年の管理研究棟のZEB化改修を実施。2016年度の改修では、外壁の外断熱やLOW-E(低放射)ガラスによる窓の複層化など建物の断熱・遮熱性能の強化、照明のLED化、屋上・壁面の太陽光発電システム(合計出力129kW)を設置した。2017年度は、地中熱利用熱源や太陽熱利用システム、水素製造・貯蔵・利用システムを導入した。
改修後の技術研究所は「ZEBのモデル建物」として外部に広く公開してきた。また、用途別や個々の要素技術ごとにエネルギー消費の実態を細かく精査し、運用方法の見直しやシステムの修正を行ってきた。
その結果、2019年度の最新の実績値では、創エネルギーを加えたエネルギー消費量が前年度から10%実績値を削減し、事務所の改修では国内トップレベルである78%削減を実現した。
同社は水素燃料電池をはじめ先進的な技術を導入しており、今後も引き続き運用方法の見直しやシステムの修正により、完全100%ZEBを目指す考えだ。