LUNA SEAコンサートに福島水素エネ提供【NEDO/東芝ESほか】
- 2020/12/24
- 水素
- Web版オリジナル記事

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東芝エネルギーシステムズ(ES)、東北電力、東北電力ネットワーク、岩谷産業、旭化成はこのほど、ロックバンド「LUNA SEA」が12月26日・27日にさいたまスーパーアリーナで開催するコンサートに、福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)で製造した水素を提供すると発表した。
提供する水素は燃料電池自動車(FCV)に充填され、FCVに搭載された燃料電池で発電、コンサートで使用される全ての楽器に電気を供給する。
[画像:福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)]
NEDO、東芝ES、東北電力、東北電力ネットワーク、岩谷産業および旭化成は、再生可能エネルギーを利用した世界最大級の水素製造施設「FH2R」において、低コストでクリーンな水素製造技術の確立を目指している。
FH2Rは2020年2月、福島県浪江町にて開所し、水素製造の実証試験を開始した。
現在FH2Rで製造した低炭素水素は、主に圧縮水素トレーラーやカードル(ガス貯蔵容器)を用いて、定置式燃料電池向けに福島県内の需要先への供給試験が実施されている。
今回のコンサートで使用する低炭素水素は、FH2Rから搬送され、「イワタニ水素ステーション群馬高崎」でFCVに充填、コンサート会場のさいたまスーパーアリーナへ運搬済。コンサート当日、水素で発電した電気をFCVの蓄電池に充電し、外部給電器を通じて、ステージ上の全ての楽器に給電する予定となっている。