≪特集「スマートエネルギーWeek〈秋〉」出展社ピックアップ≫⑥三菱化工機
- 2021/9/28
- 特集
- 新エネルギー新聞2021年(令和3年)09月27日付
三菱化工機
水素・燃料電池展 ブースNo.17-5
三菱化工機は、様々な分野で採用されている高性能小型水素製造装置や下水バイオガス原料の水素製造技術による水素ステーション、さらに水素吸蔵合金を用いた水素高圧実証など、水素社会実現に向けた取り組みを紹介する。
「HyGeia-A」は、水素ステーション用に開発された高性能小型オンサイト水素製造装置。13A都市ガス及びLPG(プロパン)を原料とし、水蒸気改質法により、1時間当たり300N㎥の水素を製造する。全ての機器を1ユニットに納め、同等能力クラスの装置に比べ、設置面積を大幅にコンパクトにした設計が特長だ。同社の水素製造装置は、全世界で160基以上の導入実績を誇る。
下水バイオガス燃料による水素製造技術は、下水汚泥から得られる下水バイオガスを水素に転換し、燃料電池自動車に供給するシステムとして、平成26年度の国土交通省・B-DASH(下水道革新的技術実証事業)に採択され実証研究を行った。また、炭酸ガス分離・回収の事例として、炭酸ガス回収装置を納入した羽田水素ステーションでの実証も紹介する。
水素吸蔵合金を用いた水素高圧実証では、水素吸蔵合金を格納したリアクターを250度Cに昇温することで、常温1MPaG未満の低圧水素を、19.6MPaGまで昇圧することに成功した。昇圧した水素は、水素シリンダー、カードルなどで流通する圧縮水素の水素源となる。
ブースではこれら水素製造技術・実証の紹介に加え、同社が設計、建設及びメンテナンスを手掛けた全国の水素ステーションもパネルと模型で展示する。